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31期 引退ブログ ー金田陸磨ー

  • 京都工芸繊維大学 男子ラクロス部
  • 11月20日
  • 読了時間: 13分

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同志社戦が終わったら死ぬほど泣くんだと思ってた。

勝っても負けてもいろんな思いが募るだろうと思ってた。

 

実際は違った。

1Qで先制点を決め、DFも手ごたえを感じ「これは勝てるかもしれない。」と思ってた。

でもその後簡単に点を決められ、OFも焦っているのかパスが繋がらない。何もできずに気づけば試合が終わっていた。

最後の試合なのに点差を広げてOFを焦らせてしまい、思うようにプレーさせてあげられなかったこと。

もっと同志社を苦しめるつもりだったのに何もできなかった無力感。

募るはずだった思いは悔しさにかき消されて涙一つ出なかった。

 

試合が終わって整列しても負けを認められなくて、最後に同志社の応援団がエールをしているのを見て初めて負けを自覚して、自分の4年間が終わったことに気が付いて、初めて涙を流した。

 

「この後控え室で肩組んで泣こう。」と思ったけど、同志社のエールが長すぎて涙が引っ込んだ。

もう泣こうにも泣けなくなった。

 

 

 

 

俺たちの涙を返せ!!!

 

 

 

 

誤解を生むような発言で申し訳ありませんでした。

エール頂けて光栄でした。貴重な体験ありがとうございました。

 

回想はここまで。

 

今年DFリーダーを務めました金田陸磨です。

 

まずは、日頃より温かいご支援・ご声援を賜っておりますOB・OGの皆さまをはじめ、関係者の皆さまに心より御礼申し上げます。

試合当日もたくさんの方々にお越しいただき、都合の合わない方もライブ配信で応援してくださったと聞いています。

最後まで応援してくださり本当にありがとうございました。

 

 

さて、ついに引退ブログを書く時が来てしまいました。

引退してからというものみんなと会えない寂しさが募るばかりで、飲み会ラッシュが終わると俺はどうなっちゃうんだろうと不安でいっぱいです。

 

いつもブログを書くと部内でもトップクラスに短くて、内容の薄いものになりますが、普段自分の思いを発信しない分ここで発散してやろうと思います。

4年間を振り返りながら主に自分なりのチームビルディングについて書いてます。

wordで見れば赤や青い線でいっぱいの、稚拙な文章ご賞味あれ。

 

 

1回生

新歓時期からラクロスにドはまりし、唯翔や愁馬たちと授業が終わるや否やすぐグラウンドに行く毎日。

何もかもが新鮮で、何をしても楽しかった。

正直選手層が薄く、1年目でも試合に出れそうなチーム状況にもわくわくしていた。

 

サマーでは非公式ながらもベスト4まで進んだし、順風満帆な滑り出しだった。

 

でもリーグ戦に出ることになり、上回練に入るとそうはいかなかった。

 

フィールドスポーツをやってたわけでなく卓球のラケットを6年間振り回してた自分にはDFの動きを理解するのは難しく、当時の4回生には非常に迷惑をおかけしました。

その中でも唯翔と康介は活躍できていて、素直にスゲーと思いつつも才能がない自分と比べてめちゃくちゃ嫉妬してた。

その分わからないことは先輩に聞いて、チェック練しまくった。

その結果追手門戦でスライド飛んでボールダウンしたのは本当に嬉しかった。

 

あの動画の切り抜きを何回見たことか。

 

 

2回生

上回生1年目となり、育担をすることになったのをきっかけに、1on1のフォームを研究するようになった。

上手い人はフォームがきれいだろうと単純な動機だったけど効果は覿面で、1回練ではフォームを教え込むぞと意気込んでいた。

 

自分たちは同回生だと関西で見ても上手い方だし、リーグ戦にも出たから強いチームを作れると信じて疑わなかった。

 

蓋を開けてみれば1回生の低いモチベーションや優吾や尚人(以下「おまんくん」と称する)のフォームはいつまでたっても改善しないことに憤りを感じて、今思うとかなりきつく当たってしまうことが多かった。

2回生という自分の成長も大事な時期で、モチベも低く何考えてるかわからない1回生に時間を食われるのが嫌で仕方なかった。

 

あの時はごめんね。

 

でも実際この時圭一郎や大和が急成長して、自分がDFで1番下手で取り柄のない時期だったこともあり半端なく焦っていた。

その反面「絶対今の俺って良くないよな」と自分がチームの雰囲気に与える影響への意識が芽生えた時期でもあった。

 

 

3回生

チームビルディングに命を懸けたナカジさんは「エンジョイ」という言葉を叫び続けた。

それにかこつけていっぱいふざけてナカジさんには迷惑かけたけど、ラクロスを楽しめる環境は明らかにチームに活気を与えることを実感した。

 

この時はネガティブでいちゃだめだと、自分の影響力をマイナスから0にすることを考えてた。ナカジさんもそうだっただろうし、その分ナカジさんがネガティブな時は気づかせてあげようとも思ってた。生意気ですみません。

 

目標であった2部昇格を達成し、より強い相手と戦うことになるけどラクロスを楽しめるチームでいることは引き継がないといけないと強く感じていた。

 

 

4回生

 

人を笑わせることは好きだった。

 

自分がチームにできることって何だろう。ラクロスが飛び抜けてうまくない自分がいても勝てるチームって何だろう。そう考えたときに風通しのいい、全員が気兼ねなく意見交換できるチームを作りたいと考えた。

 

とにかく雰囲気が良くて、まわりが羨むようなチームにしたかった。だからとにかく周りを巻き込んで、ふざけあえるチームにしようと思った。意見交換は信頼の上でこそ上手くいくものだと思うから。

 

まずはつま恋。縦関係の絆を深めるビッグイベント。

たまたまヘッセさんの誕生日が重なったことでサプライズイベントを計画。

尚人との喧嘩ドッキリ(尚人がすぐ笑って頓挫)からのプレイヤー総出でマツケンサンバのフラッシュモブ。

結果は大成功でプレイヤーとコーチの仲がグッと深まったであろう瞬間になった。

 

意外にも仁が一番ノリノリで踊ってて、こういうの好きなんやって発見もあった。

この時みんなでふざける楽しさを共有できたんじゃないかな。知らんけど。


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新歓シーズンはりんた主導で色んな動画を撮って発信した。

あまり俺が大きく関わったわけではないけど、各々の個性が生きた動画がいっぱいできた。

 

爽詩はそのルックスで女性ファンを獲得。

尚人は不慣れさ全開の阿部寛のモノマネを披露。

るなが「ASMRやりたいんですよ。」って言ったときは「なんだこいつ。いいぞもっとやれ。」と思った。

りんたは大根役者だしもっちゃんは有り余る下っ端感を存分に発揮した。

誰が担当したかわからんけど編集もよかった。

 

結果として新歓の動画を見て入部を決めてくれた1回生が一人いた。しかもスタッフ。

「変なやつ来た。」と思ったと同時に、内心めちゃくちゃ嬉しかった。

チームの雰囲気が部員以外を魅了した瞬間だった。

あやネキありがとう。ずっと変でいてね。

 

一番自慢したいのはサマーの予選。

上回総出で応援したけど、あの応援は関西一だったと言い張れる。

特にダディダディしてるとき全員の振付がかぶらなかったのは感動ものだし、思い切り楽しめた。

仁の振付ははここでも一番おもろかった。

この時相手校の応援は全員指くわえてこっちを見てたし、京大に関しては乱入してきてダンスバトルが始まった。

 

最初乱入してきたときは面食らったけど、すぐに気づいた。

 

 

「これがまわりが羨むようなチームやん。」

 

 

率先してふざけること。

息を吐くように冗談を言うこと。

それが楽しそうなら人は集まってくるし集まる勇気の出ない人にも手を差し伸べないといけない。

もともと楽しいことは好きだったけど、それに影響力があることを自覚してからはチームとしてまとまりが出たのかなと感じます。

これがただのうぬぼれでないことを望みます。

 

時が経つにつれて仲が深まると、後輩たちから練習中発言する機会が増えてきた。

練習もいい雰囲気だし、優吾は説明が雑で何言ってるかわからんかったけど、俺より頭がいいから組織のことについて頼りにしてた。

中野くんはヘッセさんのリマインダーだったけど、自分の意見もしゃべれるようになってきた。

おまんくんは……もっと勉強して喋れるようになろう。喋れる空気はできてるはず。

 

この風通しのよさはコミュニケーションが大事なDFにいい影響を与えてたと思う。

 

今年のBlue Blazeのスローガンは「STEAL」関わる全ての人の心を奪い、魅了する。

それを一人の幹部として、こっそり達成しようと企んでいた成果がこれでした。

以上が俺のチームビルディングです。

 

あれだけラクロスのことを考えて、たくさん悩んで、あれだけ練習してきたのに、結局書きたくなるのは楽しかった記憶ばかりで不思議な感覚です。

もっと挫折とか書いたら締まるんでしょうけど気分じゃないのでやめときます。

 

引退ブログ恒例のメッセージコーナー

 

まずはプレイヤー。

 

康介へ

1回生の時いろんな人とぶつかって、ギスギスして、康介と4年間ラクロスするのかと思うと心配で、沢山話し合ったのが懐かしいよ。

今は軍団と揶揄されてるものの後輩に愛される人間になって、後輩との付き合いが苦手な自分にとって羨ましい限り。

家族は大事にしろよ。

 

爽詩へ

ほんまによく休部から復帰してくれた。いつも練習中ニコニコしながらさぼってて消極的だったけど、自分でランシュー決めれるようになってめっちゃ頼もしくなったなと思う。

しかも頭いいしイケメン。良い男。

 

愁馬へ

最初は何考えてるのかよくわからなかったけど、1回生のころから死ぬほどラクロスしたし遊びに行ったしで、思考がリンクするまでに至ったね。

でもこの前女ラクの応援した時全然喋らん姿見てまた何考えてるかわからなくなったよ。

 

唯翔へ

誰よりもストイックで誰よりも頑丈な唯翔のことはめちゃくちゃリスペクトしてる。

でもこの世には体調崩しがちの人間が少なくないから、俺以外にそういう人がいたら優しくしてあげてね。

 

もっちゃんへ

君いつまで下っ端感出してるんだ。もうちょっと我を出しなさいよ。

あとKing Gnuのライブ楽しもうね。おとんに写真ありがとうと伝えといてください。

 

大和へ

大和のゲラ具合には何度も救われたよ。

何言っても笑ってくれて、話してて気持ちがいいってみんな言ってる。

たまに笑う時間長すぎて調子狂うともみんな言ってる。

あと主将お疲れさま。段々挨拶が上手くなって感動した。

 

圭一郎へ

いつも太っちょっていじってごめんね。

本当はめちゃくちゃ痩せてると思ってるよ。ここだけの話だけど。

 

りんたへ

サマーの時からいつもりんたのセーブに助けられて、本当に頼もしかった。

だからこそ同志社戦ではミドル決められたときは俺からは何もできなくて本当に悔しかった。

京大に行っても元気でね。またポケカやろな。

 

3回生へ

まずはみんなほんまにありがとう。

 

ニックはメンバーの最低ラインが大きく影響するDFで、歴が浅い中よくここまでくらいついてきてくれたし、京産戦では何度も俺のケツ拭いてくれて感動した。

優吾は俺より組織できるし低い声を張り上げてみんなを指示してくれる。これからめっちゃ負荷かかると思うけど頑張れよ。

おまんくんはようやくオンボールが花開き始めて、元育担として安堵してる。

でも組織できなきゃ試合出れないぞ。後輩に負けるなよ。

 

正直俺たち4回生が抜けた穴は大きいだろうし、シャイな人が多い分活気を出すのも大変だと思う。

なんか悩みがあったら頼ってくれよな。酒飲みながら顔真っ赤にして相談乗るよ。

 

2回生へ

お前らほんまにがんばれよ。

ちゃんと常識持ってくれたらかわいいのに。皆良いキャラしてるのにもったいないよ。

 

1回生へ

今年の雰囲気が楽しかったなら、これを維持するのはたぶん君らの仕事。

プレー面でも来年は主力になるはずだから、しっかり上回を支えてやってくれ。

 

次はコーチ。

 

優剛さんへ

コーチしてくださると聞いたときはビックリしました。

まさか1回生の時僕やBlue Blazeを苦しめた人が母校じゃなくうちのコーチをするとは。

あんまり練習にこれなかったことを気にしてるみたいですが、平日に無理してきてくれた時はめちゃくちゃ嬉しかったです。

来年もコーチよろしくお願いします。

 

春樹さんへ

今年コーチをしてくださり本当にありがとうございます。

フェイスオファーは人手が足りなくてどうしてもおざなりになってしまう中で、春樹さんがいてくれることはもっちゃんたちにとって凄く心強かったと思います。

今までは練習来るたびに知らぬ間に僕のクロスで遊んでるOBのイメージでしたが、今年フェイスオフでこれだけ戦えたことでめちゃくちゃ見直しました。失礼ですね。

 

網代さんへ

1回生の頃から僕らをかわいがってくれてありがとうございました。

ナガスパ行ったり、イケア行ったり、だいぶ上の先輩とは思えない無邪気ぶりで、一緒にいて楽しかったです。

最近大変みたいでこの先どんなかかわり方になるかわかりませんが、また一緒にバカしましょうね。

 

秋本さんへ

4年間本当にお世話になりました。

「ヘッドコーチの仕事は愛をもって接すること。」とよく仰いますが、ほんまにその言葉を体現していて、みんなが気持ちよくラクロスを続けられるのは秋元さんのおかげだと思います。

こんなにバイタリティー溢れるおじさんはなかなかいないくて、見習うべき人だなと思います。

今度お邪魔させていただくときはよろしくお願いします。

 

ヘッセさんへ

ほんまにほんまにほんまに2年間ありがとうございました。

お礼なんていくら言っても言い切れないくらいです。

最初コーチをしてくれるかもしれないヘッセさんが練習を見に来ると聞いたときはめちゃくちゃ嬉しかったです。

あの最強の京大の人が来る。

目を輝かせてみてたフィールドに立ってた人がコーチを検討している。

絶対に逃がすものかと、偶然手に入れた京大のTシャツを着て媚びつつもとにかく質問攻め。

実際コーチをやってくれると聞いたときは大歓喜でした。

この2年間でBlue Blazeは長谷川JAPANに改名を余儀なくされる程とんでもない影響力によって、関西最下位からベスト9、2部リーグでの最小失点の戦績を収めることができました。

今年でうちのコーチを引退するそうで寂しい限りです。

試合後にも言いましたが、ヘッセさんのもとでラクロスができて本当に良かったです。

 

最後に両親へ

ラクロスばっかりやってる俺を見て、何度も心配させてごめんなさい。

実際単位はギリギリだし院試落ちるしでたくさん迷惑かけた。

さっきまで人を笑顔にすることに生きがいを感じてるとか書いてたのに、1番大事な両親を悲しませてしまって本当に本末転倒だと思ってる。

それでも寛容にラクロスを続けさせてくれて、試合のたびにメッセージ送って応援してくれて、本当にありがとう。

これからはたくさん親孝行させてください。

 

 


 

以上で引退ブログは終わりです。

今まで書いてこなかった分まあまあな分量になりました。

最後まで読んでくれた方にはありがとうと言いたいです。

 

 

これからもどうかBlue Blazeが素敵なチームでありますように。


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次のブログは愁馬です!

誰よりもひたむきにラクロスに向き合った愁馬には、僕らの知らないところでたくさん努力してきました。

その分愁馬の、ミドルでの得点に涙した人は少なくないでしょう。

僕はギリギリ涙を堪えました。試合中だったので。

その努力がこのブログで明かされるのか!それとも明かされないのか!

乞うご期待!

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