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31期 引退ブログ ー辻野愁馬ー

  • 京都工芸繊維大学 男子ラクロス部
  • 11月23日
  • 読了時間: 9分

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日頃より多大なるご支援とご声援をいただいているOB、OGの皆様、保護者の皆様、そのほか多くの関係者の皆様に心より感謝申し上げます。


4回生MF辻野愁馬です。


せっかくの最後のブログなんで自分語りしてやります。


①4年間の振り返りとそこから得た教訓

②OF後輩に向けて

③最後に

の3本立てで書きました。

最後まで読んでいただけると嬉しいです。


①4年間の振り返り


1シーズン目


 センターホール前でなかじさんに声かけられて、なんの気なくついていった体験会でスタンシューを教えてもらった。

最初は周りの子よりもスピードは遅いし枠内にも入らなかったシュートが、教えてもらって実践してをひたすら繰り返すことで徐々に上達していった。打つたびに上達する感覚がすごく楽しくて確かその日中に入部を決めた。

それからは毎日のように体験会に顔を出し、辺りが真っ暗になるまで誰と関わることもなく黙々とショットを打っていた。

あの時の自分は異常だったと思う。


一回練が始まり、毎日のようになんにも考えずにただ楽しく壁、シュー練してたらある日事件が起こった。

"工繊夏の陣"である。京産Bとの試合でボコカスにやられてチームの雰囲気は最悪、挙げ句の果てにチームの主力メンバーだった当時の2回生がどんどんやめていった。

今日の朝5時には誰が部活辞めますLINEを送ってくるんやろうって毎日怯えてた。


ただこれがあったおかげで(せいで)、ATのスタートとして上回生の試合に出ることが決まった。それまではただ楽しくやってたラクロスも、自分のミスで先輩の試合を終わらせる可能性があることから取り組み方を変えた。

リーグ戦まで時間がなかったこともあり、得意で好きなスタンシューを伸ばすこと、最低限のパス回しができるパス技術、自滅ボールダウンしないレベルのキープ力を鍛える。この3つに絞って自主練、練習に取り組んだ。


そして迎えたリーグ戦。ほとんどの試合は大きな活躍も大きなミスもしなかったためか一切記憶にない。

ただ追手門との試合だけはとてつもなく鮮明に覚えている。4-3での辛勝、しかも4点のうち自分の得点が2点、その2点はずっと練習してたスタンシューだった。

サマー含めそれまで大した成果を挙げていなかったこともあり、やっとやり続けてきたことが報われた気がした。

この経験があったからどんなけ上手くいかなくても最後までやり続けれたのかなと思う。


そこから変わらず練習は続けたものの、ウィンター、2部3部入れ替え戦と目立った活躍なく一年目がおわった。


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2シーズン目


 超暗黒期。最高学年が3回生、OFに至っては3回生が1人に他全員2回生という始末。

 個人的にはこの状況に加えて育担だったのがほんとにきつかった。自分の技術も知識もままならずチームが勝つためにそっちにフォーカスを当てたいのに、ボトムアップとして一回生の育成も平行しないといけない、このモヤモヤがずっと付き纏っていたのがすごくストレスだった。


そこから自主練の量は減り全然上手くならない自分に対して、どんどん上達していく他大学の2回生をインスタで眺めては環境を羨んでばっかだった。


ただ9月に転機が訪れた。stealersの細梅さんがクリニックに来てくださって、基礎技術中心にいろんなことを教えてもらった。

たった2日間のクリニックだったにも関わらず、自分の知らないことがこんなにもあったんだなと思い知らされラクロス熱が再燃した。

スタンシューの練習で「コナーケリーみたいでいいね」って褒めてもらえたのは今でも忘れません。


ここからはとにかく自分の知らない知識を吸収しようと、それまで以上に他大学の上手い人のラクロス垢をフォローしまくっては投稿を見漁って練習で真似してみるってのをひたすら繰り返した。


リーグではベスト10にも選んでもらうことができ、上出来とは言わずとも及第点くらいのパフォーマンスで2シーズン目を終えた。


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3シーズン目

 

 ずっと一緒にやってきた先輩が4回生になったこともあり、これまで以上にラクロスに本気になっていた。

やってきたこと、こだわってきたことがこのあたりで形になってきてプレー自体もすごい調子が良かったし、なによりめちゃくちゃラクロスが楽しかった。


 そんな矢先7月の練習試合でダッチを踏んだ時に膝の辺りに嫌な痛みが走った。じきにリーグ戦が始まることもあり、こんなんかまってられるかと以降の練習はサポーターをつけて無理矢理参加してた。ただ8月あたりどうしても痛くなって病院に行ったら右大腿骨の骨挫傷と前十字の損傷と診断された。なんで必死にやってんのにこんなんに足止め喰らわせられなあかんねんってマジで悔しかった。


早く治れという気持ちとは裏腹にすぐにリーグ戦が始まった。チームが勝ったり負けたりしていく中で、その勝ち負けに全く関与できていない自分はチームの輪から外れたところにいるような気がして、一歩引いたところからチームを見てた。


結局この感覚は変わらないままチームは三部1位で入れ替え戦まで進んだ。結果は圧勝でチームの二部昇格が決定した。昇格時に撮影してもらった写真にただ1人真顔で写ってるのは今となってはとてつもない黒歴史だけど、それくらいリーグ期間に何もチームに貢献できた気がしなかった。不完全燃焼で3シーズン目は終わった。


ベストインホーム賞(?)も貰われへんかったし。


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ラストシーズン


テーピングとサポーターをしてではあるけど徐々に練習に参加し始めた。数ヶ月間ろくに運動をしてなかったから足は思うように動いてくれずにすぐに転けるし、ショットも全然入らなくなった。

 ただそんなマイナス以上に好きなようにラクロスできるのが楽しかった。


昨シーズンの怪我があり、ラストシーズンは一部と戦えて怪我しない体づくりや、体の動かし方に特にこだわった。昨シーズンの終わりから今シーズンの終わりまで筋トレも毎日のストレッチもやり続けた。当たり負けすることもなく、最後まで怪我なくシーズンを終えれたのは小さなこだわりの積み重ねによるものだと思う。


そうこうしてたらすぐに来た最後のリーグ戦、個人としては京産戦と甲南戦でのたった2点しか取れなかったけど、一点差ゲームの中での点数だったし、2得点ともにスタンシューだったのはやり続けてきたことが紡いだ結果やと信じてる。


 なんとか入れ替え戦まで進んだものの結果は大敗。チーム全体をとっても個人単位でも一部チームと工繊とではとてつもなく大きな差があるなと感じさせられた。昨シーズンまで一部はおろか二部のチームとの試合経験もないチームにとって、「最低限あのレベルまでいけば一部の舞台に立てる」といういい指針ができたと思う。後輩にはあの試合で感じた差を最後まで忘れずに日々の練習に取り組んで欲しい。



最後に僕が4年間で得た教訓について、



「量も質も継続も全部等しく超大事」


そらそやろって思われるかもしれないけど、これが意外と難しい。色々考えてプレーしても反復できないと身にならないし、何も考えずやり続けたところで再現性のあるものが身につかない。怪我とかで離脱したらせっかく身につけたものを再習得するのに余計に時間を食ってしまう。どれか1つが欠けるだけで上達への道を遠回りすることになっちゃう。

元々はみんなメジャースポーツをしてた中で、わざわざ誰も知らないような全員初心者のマイナースポーツを始めるのには、心のどこがであの時もっとやれたらなという気持ちがあったからじゃないかなと思います。大学に入って遊ぶ選択肢もあった中でわざわざ部活を選んだなら一切妥協せずにやってみて欲しいなと思います。全員応援してます。


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②OF後輩に向けて


ゆめと

 後輩の中では一番厳しく言ってきたし要求してきたと思う。(70%くらいは聞き流されてる気がするけど)でも最後は成長してちゃんと点数決めてくれる選手になって良かったわ、来シーズンプレイヤーとしても主将としてもチーム引っ張って頑張れ。筋トレやれよな。


たかし

 多分こっからの1年OFを引っ張っていく中でしんどくなること多いと思う。ただ復帰前よりしんどいことないやろうからラクロスも勉強も全部100%で頑張れ。たかしならいける。食トレと足トレ頑張れよ。


ちひろ

 今シーズンなかなか出場機会あげれんくてすまんな。もどかしいこと多かったと思うけど、このもどかしさは来シーズン発散してくれな、マジで期待してるで。

食トレと筋トレは必須な、これ頑張るだけでちひろは化ける。


とうや

 君はちょっと悩みながらラクロスしすぎだよ。考えながらやることはすごくいいし大事やけど、詰まった時とかはもっと肩の力抜いて好きなようにクロス振り回しな、意外とそんな時にいい気づきあったりするで。目指せ肉だるま


けいぞう

 入部してきた時に5番にショット決めたいとか言ってたのが印象的すぎて今でも忘れられません。あと龍谷との練習試合で決めたショットがこっちも嬉しかったから今でも覚えてる。やりたいプレーとかに対して愚直に努力できる姿勢はめっちゃええことやで、頑張ってな。5番に決めてな。


じん

 じんはまずいつから使ってるかわからん野球スパイクを卒業することから始めよう。まずそっからや、ほんなら今の倍くらい上手くなるで。スパイク選びに困ったら連絡待ってるで。


追加でちょびっと気にかけてる1回生に向けて


れん

 「ロールモデル決めや」って言った時にこっち指差してきたり、甲南戦後に「もう自主練しないとか言わんとってください」とかれんからしたらふざけて、とか何気なくの行動やったり言動やったんかもしれんけど結構救われた、ありがとう。体験会の時から才能あって、この子が4回生なった時どんな選手なるんやろうってずっと楽しみで期待してる。スクワットやれよ、あと左手


きっぺい

 実は1回生の頃の自分に重なる部分があるような気がしてきっぺいはずっと気にかけてしまうねん。大教との試合でダッチからスタン決めたのちゃんと見たで。最近メキメキとうまなっててめちゃ嬉しいわ。努力量はチームの誰もが認めてると思うし、このまま努力量チームNo.1でやり続けてな、信じてんで。



③最後に


引退して4年間を振り返ってみるとコーチさん、OB.OGさん、保護者の方々はもちろん、試合写真を無償で撮り続けてくださった三木さん、遠方からクリニックに来てくださった細梅さん、つま恋でコーチしてくださった方、審判派遣で来てくださった方、試合を組んでくれた対戦校など、自分が把握できてない範囲にも本当にたくさんの方々がいてラクロスを楽しくできてたんだなとつくづく感じます。本当にありがとうござました。


特に両親には感謝してもしきれません。小さい頃からずっと自分がやりたいことをやらせてくれてほんまにありがとう(キックボクシング以外)。大学生になってまで部活して大した活躍もしない息子の試合に足を運んでくれるの嬉しかった。ラストシーズンでなんとか点数決めれるとこ見せれて良かった。いつになるかはわからんけど絶対恩返しするからまっててね。




最後まで読んでくださってありがとうございます。しんどいことも多かったけど最高に楽しい4年間でした!!




次は唯翔です。4年間ラクロスに限らず勉強もずっとなんかしらんけど超えられない壁として彼は僕の前に立ちはだかってました、悔しいです。2回生からOFリーダーとしてチームを引っ張ってくれてたマジですげぇやつです(一時期はんぺん頭につけてたけど)。そんなゆいとくんがどんなブログを書くのか楽しみです。

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