31期 引退ブログ ー森本悠太ー
- 京都工芸繊維大学 男子ラクロス部
- 11月20日
- 読了時間: 11分

入れ替え戦の日の空は本当に青かった
同志社に負けたあと観客席に礼をして、同志社の観客席を見上げている時間が長かったから一層印象に残っているのかもしれません
あの時みんなが泣いている中で自分は泣けませんでした。
みんなからは「点決めて浮かれてるやん」
って思われていたかもしれませんが、
自分たちの4年間が終わってしまった。
そういう実感に乏しかったのもそうだし、何より悔しく、「もっとあーいう練習しとけばよかったなぁ」などと考えてしまいました。
また、応援してくださった観客席の方々や来年一部で後輩を戦えるようにできなかったことに申し訳ない気持ちがありました。
まず初めに、日頃より応援してくださる保護者の皆様、OB・OG、関係者の皆様、多大なるご支援、ご声援ありがとうございます。
弊部は理系単科大学の体育会で、中々難しい環境ではありますが、特に今年度は多くの方々のご協力のおかげで活動することが出来ました。
一部昇格という結果で恩返しをすることは叶いませんでしたが、皆様のおかげで今年度も戦い抜くことが出来ました。本当にありがとうございました。
今後とも変わらぬご支援、ご声援のほどよろしくお願いします。
圭一郎から回ってきました。一応FOリーダーでした。森本悠太です。
彼は実家に帰るたびに一回りも二回りも膨張して帰ってきます。今度会う時は膨張し過ぎて破裂していないか心配です。
ミスったり怪我したりするたびに引退ブログ書けと茶化されてきましたが、遂に本番が来てしまいました。書きながら何書こうか考えているのでめっちゃ短いかもしれませんし、冗長になってしまっているかもしれません。お手柔らかにお願いします。
まず、4年間を振り返る前に僕の生い立ちを軽く説明しておこうと思います。
スポーツは小学生の頃にしたサッカーが始まりで、そこから野球と時々ラグビーをしていました。小学校の頃に思想強めなサッカーコーチにしごかれ、中学生の頃に野球部でヤンキーの先輩にしごいていただいたことにより今の人格がだいたい出来上がっています。
紆余曲折ありながらも12年間続け、大学の体育会経験者の父からもやめとけと言われていたスポーツはほどほどにし、軽音サークルに入ろうと三重からエレキギターを背負って京都に来た僕は、軽音サークルの新歓に行くことはなく、気づいたらラクロス部に入部していました。
入部当初はロングに憧れていたのですが、夏頃にもたせてもらった際に1時間程でクビになりました。これは工繊だけでなく、全国のラクロス部で見ても最短記録だと自負しています。
一回生の時は最初は楽しいと思ってラクロス部に入部したものの、パスのフォームが長い間迷子になるなど、上手くいかないことがほとんどで、全くラクロスを楽しめていませんでした。
ただ、全く面白くなくても壁打ちやシュー練などの自主練はほぼ毎日してました。これは同期が狂ったように朝から晩までグラウンドにいたおかげで、真っ暗のグラウンドで転がるボールをグラボしていたのはいい思い出です。
2回生になり、オフェンスの数が足りなかったことからこの年からオフェンスもするようになりました。
この年のことはほとんど覚えていません。
記憶に残っているのは、自分なりに上手くならないといけないと危機感は持っていたので、行ける一回練はほとんど行っていたこと、試合でほとんど勝てなかったこと、そしてリーグ戦の桃山戦で2回横パスをカットされて負けたことです。
この試合の後初めて負けて泣きました。
本当に自分が惨めで情けなかったし、2部昇格の可能性がなくなってしまい、チームに対して本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
そして3回生。
チームとして7年ぶりの二部昇格を決めた年。
この年、自分にとって大きな出来事がFOを兼任するようになったことでした。同期や後輩のFOが揃って失踪したため、
辞めなさそうかつ、MDであった自分が指名されました。
とはいっても他のチームと比べれば付け焼き刃のFO。ブレイクされなければ御の字。GBにできればオッケーといった周りの期待感でした。
そんなチームの期待の薄さもあり、練習中にFOの時間はほとんど取られることはなく、対人相手もいなかったので、自分なりにシャドーをしてみるだけでした。
今思えば下手でも武者で他大学に行き、対人練習を重ねるべきであったと思います。当然、当時の自分にそのような行動力はなく、オフェンスの練習もしなければならなかったので、それを理由にして、FOは疎かにしていました。
もう一つこの年に変わったことがありました。
それは、自分のラクロスに対するマインドです。
下手でもラクロスを楽しむ。
これは下手なままでもいいと吹っ切れた訳ではなく、ラクロスは上手くないと楽しめないという考え方を変えたということです。
実際、1.2回生の時はラクロスが上手くなれば楽しめると考えていました。だから、楽しくなくても自主練はしたし、練習にも休まず行きました。ただ、上手くいかないことの方が多いし、それが原因で考えすぎてしまうことも多くありました。
今思えば、自分の実力に期待し、もっと出来ると思っていたからこそ、しんどかったんだと思います。だから上手くなったら楽しいと思える、そのために練習しようってサイクルでした。
ラクロスが上手くない人にはラクロスを楽しんでいない人、いる人がいる一方で、
ラクロス上手い人って大体がラクロスが好きで、プレーすることを楽しんでいる印象があります。
このことに気づいてからはまずはラクロスを楽しもう、と思いました。自分が後輩ならラクロスを楽しんでいる先輩とプレーしたいし、そういった環境の方がラクロスを楽しめる、楽しみながら上手くなれると思います。
もちろん練習におけるメリハリや馴れ合わないことは大切ですが、
考え方を変えたことで、ちょっとでも上手くいったことや上手くなっていく過程を楽しむことが出来るようになりました。
その延長でラクロスを楽しいと思えるようになりました。
4回生になり、オフェンスとしてよりもFOとしての自分にフォーカスした時間が去年より圧倒的に増えました。
うちのチームには全然染み付いていないと思いますが、マジでFOは大事だと思います。(特にゆいと)
それはフェイスオファー個人の技術はもちろん、ウイングを含めた3on3の連携、ボールポゼッション、フリーボール後の混戦GBなどなど、多岐に渡ります。
自分としては個人の技術が圧倒的に足りていないと感じていたので、シャドー、対人、処理に今年はフォーカスしていました。
実際、なんとかリーグ戦終盤にはポゼッションが取れることも多くなり、そこからブレイクなども作ることができました。
4回になってからの1年はあっという間でしたが、1番キツく、1番楽しかったです。
練習や試合も増えて、体力的にも、精神的にもきつい時期はありましたが、その分今まででは戦えない大学と試合できたり、練習のレベルもあがったりしてめっちゃ楽しかったです。
4年間のラクロスを軽く振り返ってみて自分が感じたのは、客観的にみることの大切さです。
自分を客観的に見ることってめっちゃ難しいし、しんどいことだなって思います。
ただ客観的に自分を捉える時って、どうしてもネガティブな面ばかり見てしまいがちで、ポジティブな面は無視してしまうことが多いように感じます。
実際自分もそうで、自分のできていないことや、理想と違うところばかりが目に入ってしまい、練習のビデオなども見れない時がありました。
ただ、客観的に見るというのは、全ての面を見なければ出来ません。
練習しているから出来ること、してなくても出来ること、反対に、練習していても出来ないこと、していないから出来ないこと。偶然など、様々な要素が自分のプレー、行動に現れていると思います。
これは、同志社との入れ替え戦の後にも感じたことですが、FOにおいて自分は手元が人よりも弱いとずっと思っていたのですが、今年練習をするにつれてだんだんと上手くなっていました。
しかし、手元に注力した一方で、処理やウイングとの連携の練習はそこまでいらんやろと思い込んでしまいました。
これは客観視が出来ていなかった例で、今の自分に必要な練習を本当に出来ていなかったということになります。これが入れ替え戦で後悔が先に来た理由の一つでもあります。
客観視をすることは中々難しいですが、そういった時はチームメイトやコーチに聞いてみる。インスタで上手い人のプレーと見比べてみる。武者などで普段と異なる環境で自分のプレーがどう見えるのか聞いてみるなどの方法が挙げられるかなと思います
また、プレー以外の普段の行動や言動についても、OB・OGや保護者、関係者の方々から見て応援してもらえるようなものであるのか、
試合に出ないのにも関わらず備品を持ってきてくれ、スタンドで応援してくれている一回生、試合や練習において、来ても満足に参加できていない下回生、試合に出てプレーすることは出来ないスタッフが心から応援できるものであるかについても考えてみてほしいと思います。
僕たちが一回生や二回生の時はチームの人数が少なかったため、ほとんどの人が試合に出ていましたが、今は人数も増えてきて練習においても、オフェンスやディフェンスのセットに入れる時間や試合の出場時間に差ができてしまいます。
勿論セットに入れていない下回生は、上手くなって、上回生の間に割って入ってほしいですが、それと同時に出ている選手は試合になれば彼らの分も力を尽くさなければならない。
自分としても、毎回意識して取り組めていたかといえば怪しいですが、練習後の筋トレや自主練をそういった面があるからこそ、最上回の自分達がまずはやらないといけないと思いながら取り組んでいました。
本当に強いチームは試合に出ていない選手やスタンドの下回生、スタッフも含めて心からチームの勝利を祈り、選手の活躍を自分のことのように喜んでいるように見えます。
今年の大和率いる25Bule Blazeがそうであったなら、この上なく嬉しいですし、
来年以降のBule Blazeがそのようなチームとなることを心から願っています。
最後に感謝を述べて終わろうと思います
三回生
今シーズン、間違いなく三回生のおかげでリーグ戦を戦い抜くことができた。ほんまにありがとう。来シーズン君達がつくるチームを見るのが楽しみです。
ただ、優吾が試合前トイレに行き過ぎないかだけが心配です。
二回生
育成に携わった代。一回生の時は全然試合勝てんかったし、ラクロスを楽しめるような環境作れていなかったかもしれない。ほんまに申し訳ないです。今シーズンはありがとう。みんなが伸び伸びと楽しくラクロスと向き合えるといいなと思います。
一回生
個性に溢れていて、みんな楽しそうにラクロスしていて良いなって思います。試合の時のスタンドからの声にはめっちゃ背中押されました。ありがとう。ただ来年はスタンドじゃなくてみんながピッチに立つ番です。君たちが試合で暴れる姿を見るのが楽しみです。ウィンターは応援行きます。
特にFOのさすけとけいたには上回練に来てもらって対人してくれて、自分の練習もあるのに、ほんまに感謝してる。二回生でリーグ戦で戦っていくのは不安かもしれん。でも、その分やりがいのあるポジションやし、春樹さんもいるから大丈夫!対人も呼んでくれたら行くな。
スタッフ
今シーズン、まなみ、むく、るなの3人がいたからスムーズに練習出来たし、試合もできました。合間を縫ってFOの笛も吹いてくれてありがとう。スタッフはプレー出来ない分、部活をする理由とかやりがいとかが、分からなくなっちゃうこともあると思うけど、チームにはみんなが必要だし、3人には最後まで続けてほしいです。
三回生以下にはホワイトデーなどはしっかりやるようによく言っときます。
24の先輩方
先輩方に甘えてしまう形で僕たちの代は化け物揃いになってしまいました。先輩方と過ごした時間はとても楽しかったですし、ほんまに感謝してます。リーグ戦もほぼ毎試合見に来てくださってありがとうございました。来年からは僕たちもOBとして後輩を応援していく所存です。
春樹さん
今年一年ほんまにお世話になりました。春樹さんがいなかったらリーグ戦、FOでここまで戦えなかったですし、忙しい中で対人も来てくれて毎練習成長することができました。来年以降もコーチお願いします!
春樹さんが工繊のFO組織を来年さらに強いものとしてくれることを楽しみにしてます!
また練習いきます。ご飯もいきましょう。
同期
ほんまに4年間ありがとう。
なんやかんやあってスタッフは全滅して、最後は9人になったけど、みんなと出会えて良かった。癖強いって言われがちやし、みんな何考えてるかわからんことの方が多いし、ツッコミは不足してるけどめっちゃ楽しかった!
飲み、旅行いこう
後りくまは一緒に院試がんばろう
両親
16年間スポーツを続けさせてくれてありがとう。特に大学入ってからは下宿もさせてもらって、あんなに入らんって言ってた体育会に入って、2人のサポートがなかったら4年間ラクロスは続けれなかったと思います。ありがとう。来年は勉強ちゃんとして、3年後には恩返しし始めれるします。それまではもうちょっとお世話になります。
以上でブログは終わります
思ったより長くなってしまい、びっくりしています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
最後に、後輩達を来年一部で戦うことが出来るようにすることはできず残念ですが、一部昇格の夢は後輩達に託したいと思います。
みんなの一部昇格を1人のOBとして見ることを楽しみにしています。
次は、隠岐島が産んだエンターテイナー陸磨です。彼とは訳あって来年も院試を戦うことになっています。何やらメッセージ性の高いブログとなっているようです。お楽しみに!










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