31期 引退ブログ ー井上琳太郎ー
- 京都工芸繊維大学 男子ラクロス部
- 11月20日
- 読了時間: 11分

まず初めに平素より京都工芸繊維大学男子ラクロス部をご支援していただいている、OB,OGの皆様、保護者の皆様、チーム関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
康介から紹介を受けました。
4回生Gの井上琳太郎です。
彼は軍団を結成して従え、いい文化を残してくれたと思います。ただ君の軍団みんなガリガリやわ。もっと軍団活で太らしといて。
本気で勝てると思って挑んだ入れ替え戦は完敗でした。少しでも勝てると思っていた自分が恥ずかしいくらいにはぼろ負けで4年間の差を見せつけられた気がしました。
個人的にも10失点。悔しすぎてもうほとんど覚えていません。ヘッセさんが秘策で用意していたエースも自分のセーブ力が足りず崩されたことに本当にふがいなさを感じました。悔しすぎてもう入れ替え戦の動画はみません。
「2年前関西最下位だったチームが1部との入れ替え戦を戦っている」
「工繊はよく頑張った。」
「ここまであがってきただけでもすごいやん。」
って他チームから言われることもあったけどそれが本当に悔しかった。
今年は1部に上がれると思っていたし、1部に上がりたかった。ヘッセさんの構築したDF組織が通用するって証明したかった。あの舞台で本気で試合してみたかった。それがもうかなわないなんて。
今はまだ入れ替え戦に行けただけでもすごいといわれるけども来年からはここが最低基準。来年こそは一部に上がると信じています。
さて、引退ブログでは僕がなぜラクロスを続けたのか書きたいと思います。
皆さんはなぜラクロスをしていますか?
僕がラクロスを続けた原動力は反骨心と負けず嫌いだったと思います。
そもそも工繊の環境は部活にあまり適応しておらず、入学者数は毎年600人、しかも全員理系でそれなりに課題やテストもしんどい。グラウンドは夏には半分くらい雑草が生えてくるしナイターはほとんどボール見えない。何より4回生のリーグ戦の最中に院試がある。しかも他の私立大学みたいにずっとスポーツやってて体もごついなんて人なんかほとんどいない。
そんな中で設備も環境も人数もいる私立大学に勝たないといけない。
逆にこんな環境で勝ったら気持ちいいしめちゃくちゃかっこいい。
そんな反骨心がありました。
環境も設備もいい私立大学が工繊に負けて沈黙してる。イラついている。
最高の快感でした。
多分サークルとかじゃ味わえない、最高の快感。
この快感に憑りつかれていました。
俺らの代のブログやとみんな触れると思うけど、サマー前の練習試合で当時無敗だった関学に勝った時は最高でした。
40人近い関学はこんな無名の大学に負けるとは思ってなくて試合後お通夜かのようなミーティングしてたのを今でも覚えています。
確か関学はこの世代で唯一負けたんじゃなかったかな。しっかりサマーでは最強になった関学にボコボコにされたけど。
そして負けず嫌いだったこと。
二回生から三回生にかけてずっとラクロスに対してモチベがない時間が続いていました。練習も時々サボっていたしあの時期は本当につらかった。
ある日武者に来た某立命館大学のエースに金の玉を撃破されて人生初の救急車にのりました。今でも覚えています。ニコニコでアフターでめちゃ近い距離からシュー練に付き合わされ、ラスト一球で僕は倒れこみました。人生で経験した最大の痛みだったと思われます。(このブログを読んでいるゴーリーの皆さんファールカップはいいものにしましょう。あなたの未来が奪われる前に。)
この事件以降ボールが怖すぎてまともにゴーリーできず、ショーディーになったこともありました。この時に起こったのがかの有名な【BLUEBLAZE】事件です。気になった人は近くの4回生に聞いてみてください。
応化の2回生は実験が始まり、専門科目も増え忙しくなりました。また6月には新人委員としてフレキャンに生かされ毎週末休む暇もなかったです。同時に一人暮らしの部屋から原因不明の雨漏りも発生し、ホテル暮らしをしていました。全く身を休める暇もなくつらかったのを覚えています。このときそうし君とよく部活おもんないなーとか言い合ってたな笑。よくお互い辞めずに最後まで続けたな。
ここでやめなかった理由は大きく3つあると思います。
一つ目はナカジの存在。
ゴーリーは試合に出るのはひとりだけで試合中に交代することはめったにないです。もちろん出るのは上手いほう。だからナカジか自分か、上手いほうが出る。そんな中でなかじだけには絶対に負けたくなかった。
なかじがいいセーブした時はちょっとムカついていた。2回生の時のリーグ戦初戦追手門戦でスタメンはナカジって言われたときはなんでやねんてずっと思っていました。俺のほうがうまいやろって。
結局その試合は負けてしまって皆悔しがっていた中、ひたすらに自分が試合に出れないことにいら立ち、ここからは全試合でてやるって誓いました。
痛いし、怖いし、おもんないけどナカジに負けるのだけは自分のプライドが許さなかったし、ここでラクロスやめたらナカジに負けたってことになるのが嫌で絶対に勝ってやるって思っていました。
そんな小さなプライドでなんとかラクロスを続け、桃山戦、京産戦と出場できました。
でも両方とも勝てずに結果は三部残留。
また3部かって思ってしまった。入れ替え戦もいけないチーム。関西で一番弱いチーム。
またモチベは下がっていきました。
そこで自分のモチベが上がるきっかけが2つ目の委員会の存在です。
僕は新人委員会に所属しており毎月1回ミーティングやサマー等の運営で集まることがありました。各チームから代表で一人来て割と仲よくやらせてもらっていました。
みんな仕事はせんくせにラクロスに対しては真剣な奴らの集まりでたくさん刺激を貰いました。
今年の関学どうなん?とか神戸今年強くね?とかまだ試合に出てもないはずなのにすごい盛り上がってました。
1部で切磋琢磨してうまくなろうって頑張ってる姿はうらやましく思ったし、こいつらとおんなじ舞台に立って試合して勝ちたいとも思いました。
とくに2回生の時3部残留した時は散々煽られたのを覚えています。
この代の新人委員の悪しき習慣でありいい習慣であったと思います。
ここからは今年2部に上がって絶対煽り返すって心に決めました。
あの時煽ってくれてありがとう。おかげで強くなりました。
うえそー、りおにはしっかり入れ替え戦、リーグ戦で恩をお返しできたと思います。この場を借りて感謝します。
新人委員仕事大変やけどおすすめです。
そして3つ目はゴーリーからしかわからない最高の景色があるということです。
ゴーリーしててなにがいいん?とかよく聞かれるけど一番はあの場所から見る景色なんじゃないかと思います。確かに会心のセーブできたときとかクリアつなげれたときとかもちろん気持ちいいです。
でも僕はグラウンドレベルで一番広く見渡せるあの場所からみる味方の得点が一番好きでした。ゆいとのランシュー、まくり、そうしの9番ランシュー、こうすけのお決まりのパスフェイクからのローロー。どれも何回も見たはずなのに自分のことのように嬉しかったです。特に入れ替え戦の時ゆいとが1on1抜いて決めたときは感情が爆発してました。自分がどんだけ止めてもその瞬間が一番うれしかった。
(最後セーブからのシュート外したのはちょっと根に持っています。今後もいじらせてください。)
「この最高の景色を少しでも長くみたい。」
そんな思いも強く持っていました。
この3つの理由が自分がラクロスを続けた理由です。
恐らく部活を続けるという判断は非常につらく、やめるという選択は簡単で楽です。
でもその続けた先に素晴らしい景色が待っています。最高の仲間もいます。最後の試合が終わった時それに気づきます。こんなことあったな、あんなことあったなって笑いあえるのもその先です。きっとあの時やめんでよかったって思います。
僕も最後の試合が終わってつらい時期とか沢山あったけど続けれてよかったって心の底から思っています。ほんとうにありがとうございました。
最後に後輩たちへアドバイスとメッセージを送ろうと思います。
後輩たちへアドバイス
武者に行け!
結局工繊の中でシュート決めれる、セーブできるって言ってても所詮井の中の蛙、実際に戦うのは他大のうまいやつ。本気で一部上がりたいのなら一部上位レベルでも通用するようにならないといけない。
とりあえずこのオフシーズンに関西でいいから1部の大学最低3つ、特に京大、阪大、同志社、神戸あたりに行くこと!
パスキャの精度、シュート、強度マジで全部違う。
去年は四回生誘ってもほとんど来てくれへんかったから3回生誘っていった。
JP、もっちゃんとかといった京大武者は自分の中のラクロス感が変わったね。これが関西制覇、全国を見てるチームなんかって肌で感じた。あそこからJPは見違えるほど変わったな。
3回生は下級生連れていろんなとこ連れてけよ。
社会人でも、関東でもとにかく強いチームと自分たちが何が違うのか持って帰るものがたくさんあるはず。
自分の中でいろいろ考えるのもいいと思うけど結局うまい人に直接聞いて教わったほうが10倍くらい早くうまくなる。
武者言ったら急にうまなるよ、俺もそうやった。一回生の2月くらいに甲南に武者言ったときACLとじゅんいちさんが来ててひたすらぼこぼこにされた。至近距離でフルスイングでビタビタに飛んできた。
最初玉早すぎてめちゃ怖かったけどうますぎてボール一切当たらん笑
だんだん適応してきてたまに止めれたりすると次も止めてやろうってそんな感じでひたすらシュー練してた。ボコボコにされる中でも通用する部分があったし、ここを磨けばもっとできるようになるんちゃうかなって色々考えるようになった。
それで工繊帰ってシュー練するとめっちゃ止めれるようになった。
あとはシンプルにライバルが増えると自分のモチベにもつながる。武者行っていろんな人、特に同じポジションの人と仲良くなって来い。仲良くなった人がトップリーグとか試合で活躍してると自分も頑張らないとってなる。そいつと同じ舞台に立ちたい、そいつに勝ちたいってなって自分も頑張れる。そういう意味で言うとラクロス界は規模が小さい分みんなオープンで仲良くなりやすい。ライバルを作って切磋琢磨し合ったほうが楽しいぞ
中野君は京大いってラガーマンと友達なってこい。直で見るとびっくりすると思う。ほんで頭下げてでもいろいろ聞けなかじとかおれとかと比べ物にならん。
スタッフも武者行くのいいとおもう。他大のスタッフがどうラクロスに対して向き合っているのか聞いてみるといいと思う。
武器を作れ!
自分の中でほかのだれにも負けないという武器を作れ。ミドルシュート、1on1、グラボ、何でもいい声の大きさとか切り替えの早さでもいい。
とにかく自分の武器を見つけてそれをひたすら磨く、そしてその磨いた武器をどう使うのか、その武器を生かすためにどういう練習をしたらよいか、そうやって練習していくとうまくなる。例えばミドルシュートが得意なのであればとってから早く打つ練習をするとかロール切った後にシュート打つとか。
やっぱり他の大学よりも練習時間が短い分効率よく練習しないと強い工繊にはなれないと思う。ラクロスってうまくなると楽しくなってくるからいっぱい練習してうまくなろう。
個人個人で書くのはなんか恥ずかしいので回生ごとに
4回生
まあよくもこんなに個性的なメンツが集まったと思う。ラクロスめっちゃ好きなアホがいて、ラクロス全然好きじゃないやつがいてそんな中でみんなでワイワイやってるのが楽しかった。勉強も手を抜けないし他の大学と比べても全然忙しかったと思うけど本当によくやったと思う。関西のどん底から1部入れ替えまでよっく頑張った!ありがとう!
3回生
これからは君たちの時代、3回生が何をしようが誰も何も言わないし注意しない。誰も声出せとか復唱しろとか最後までやれとか言わない。3回生がこれからは率先してやっていかないと、2回生、1回生は3回生の姿をよく見てる。そこさぼっていいんや、そこまでやらんくてもいいかって。3回生がパッション見せろ。同志社に負けたときグラウンド立ってたのはもう3回生しかいない。パッション!!
来年は試合見に行くよ
後院試の勉強は早くからやっときや。
2回生
来年は試合出れるって思ってたらあかんで。1回生伸びてきてるぞ。絶対負けんなよ。これからは2回生の活躍度によって試合は左右する。だからこそ最高に楽しんで、最高に暴れまわてくれ!一番期待してる!
1回生
楽しそうで何よりだと思います。これから戦う相手は自分たちよりもラクロス経験が多い人たちばかり。苦し時間もあるかもしれんけど目いっぱい楽しんでください。初心を忘れず、一回生らしく戦ってください!
4年間本当にありがとうございまいた。
次は全く自主練しなかったけいいちろうです。ムカつくときもあったしなんやねんこいつって思うことも多かったですが僕らのおもちゃとして楽しませてくれました。彼は何を思ってラクロスをしていたのでしょうか。










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