まず初めに、日頃より京都工芸繊維大学男子ラクロス部をご支援しただいている皆様、応援していただいている皆様に深く感謝申し上げます。
ついに引退ブログを書く時が来ました。
やはり二部昇格を果たしたあの瞬間を思い出しながら書き始めています。
一回生のころは想像もしなかった瞬間、そして夢となり目標となり、想像するだけで胸が高鳴ってわくわくしていた瞬間
そんな二部昇格を果たしたとき、私はベンチにいて大歓声の中、感情が溢れている皆の姿を見て、気づけば私自身も涙が溢れていました。
ラクロス部を引退した今、次に思い出すのは、入部した頃のことです。
私がラクロス部に出会ったのは当時のTwitterでも、新歓の勧誘でもありませんでした。
ただ友達に誘われてついて行ったのがラクロス部です。
その誘ってくれた子も、大学入学式の日、友達のいない私が1人で突っ立っているところに声をかけてきてくれた、大学で初めてできた友達です。そもそも部活やサークルにあまり興味がなかった私を連れ出してくれなかったら、ラクロス部に出会うことはなかっただろうなと思います。
ラクロス部に入っていなかったらどんな大学生活になってたんやろうって何度も考えました。いつも結局想像もつかず、今はラクロス部に入ってよかったと心から思っています。
4年間を振り返るも、やはり記憶に残るのは最後の2年間です。
私には計り知れないほどの時間をかけて、考え悩んでいただろう幹部を筆頭に、部活がどんどん変化し、進化した2年間だったと思います。
2年間会計として部活動のお財布を管理していた私ですが、変な視点かもしれないけれど、チームが変わったのは会計の面からも明らかでした。
あまり細かく書くと生々しくなるので書きませんが、去年と今年を比べると大きく変わっていたのは事実です。
チームの掲げる目標を達成するためには、そこにかかるコストも例年通りにはいかない部分も多かったです。
あれが必要、これが欲しい、どんどん増えるリスト。
どうも厳しく、毎月頭を抱えました。
部費をあげようかと何度も考えましたが、毎月みんなが苦しそうに払う姿を思うとなかなかあげられず、、、
優先順位を考えながらなんとかやりくりしていました。
皆んなからは毎月集金しにくる人と思われていたのか、顔を見るだけで、あ、お金。と言われ、
しまいには“おカネキ”と呼ばれ。
いいんです、なかじとまなせにはまた今度ちゃんと謝ってもらいます。
そんなことはどうでも良くて、
そんな厳しい中、OBGの方々からのご支援には本当に助けられ、支えになっていました。今の環境が整っているのは、間違いなくOBGの方々のおかげだと思っています。おそらく一番、そのありがたみを感じていました。
現役のみんなに頑張って欲しい、応援したい、その熱い気持ちでたくさんのご支援をして頂き、私たちの日々の活動を支えて頂き、改めて深く感謝申し上げます。
チームの皆んなには、自分たちの力だけではどうしてもしんどい部分を、たくさんの方に支えていただいているということを、覚えていて欲しいなと思います。
ラストシーズン、1番時間をかけたのはスカウティングでした。
まずASというものができたのは私が2回生の時です。普段の練習からデータを取り、チームや個人の特徴をフィードバックする所から始まりました。それから試合を振り返り、反省点や伸ばしたい所などをASから提示するようになりました。ただ、なんとなくずっと不安でした。知識の足りない状況で、単純にこの数字が低いからここが足りないと言っていいのか、意味があるのか、形になっているのかと。
私と萌恵ちゃんは兼任という形でASをしていましたが、ASを専業とする後輩が入ってきて、このままではその後輩も不安にさせてしまうと焦りも感じていました。
ASである夏歩と真奈美には不安にさせてしまっていたかもしれません。ただそんな中2人で考えて動いてくれた練習フィードバック、本当に感心しました。専業である2人にしか持っていない視点からのコメントがずらっと並べられていて、これからの工繊の強みになる、そう強く思いました。
リーグ戦のスカウティングも本格化し始め、今までにしたことないことも多く、今思うと必死だったなと思います。
朝研究室に行って実験をして、研究室が終わったらASの時間で、帰る頃は真っ暗、そんな毎日でした。
数々の動画を見てデータを取っての繰り返しの中、最後らへんは、
“この裏ワンこうすけやったらこーやってショット打ってるなー”とか
“ここゆいとやったらもう打ってる”
なんて思いながら見てるとなんか楽しかったです。
ただ正直不安な気持ちのままでした。このまま突き進んでても大丈夫かなと。
そんな時、私たちASが提示した相手ゴーリーのデータを見たりんたから、その相手ゴーリーの試合を見ていて感じていた感覚とデータが完全に一致していたと聞きました。
AS皆んなが安心と喜びを感じた瞬間だったんじゃないかと思います。
なんとなく感じている感覚を確信へと変えられた、意味があったと思いました。
全てが終わって、振り返るとやはりやり切れなかった部分もあります。相手選手の特徴がこうだから、工繊はこう攻めるべきだというところまではできなかったです。
今年のスカウティングでやったことは、いるところいらないところを選別して、来年につなげて欲しいなと思います。
夏歩と真奈美には短い期間で多くのことを求めたと思うけど、二人からの意見を参考にさせてもらったり、本当に助けられました。ついてきてくれて本当にありがとう。
部活のことを何も知らない人から、
「マネージャーは水を持って行っているだけだ」
と言われたことがあります。そう言うのは当たり前のことで、勝った試合でフィールドにいるわけでも点を決めたわけでもないから、スタッフを評価できるものを結果しか知り得ない人が分かるわけがないと思いました。
私たちスタッフが存在できるのは、プレイヤーありきなのは確かで、評価できるのもプレイヤーであると思っています。
皆の成長する姿をひしひしと感じながら、私もスタッフとしてレベルアップする力をもらっていました。
広いとは言えないグラウンドをさらに3分割して、クリアぎりぎりの状態。できるかぎりのメニューをして、土グラなのに半分くらい草が生えててグラボも拾いにくい、走りにくい環境。
そんな中、
数え切れないほど自主練をして、自分自身と戦い試行錯誤をし続け、お互いに高めあいながら着々と実力をあげるプレイヤーを本当に尊敬します。
その裏の努力全てを知り得ないけれど、そんな姿が見えたとき、私の大きな原動力になっていました。
いつも通り試合前にFOアップをしていると
「ゆずはさんのためにFO勝ちます!」
と白い歯を輝かせながら言ってくれたもっちゃん。
あの時本当に嬉しかった。
シンプルですがMGしててよかったなって思いました。
多分今もっちゃんはそんなん言ったっけって思ってますが!
グラウンドの草抜きをお願いすると嫌そーな顔をしながらも動き始めて、“20本抜いたら終わっていいからね”って言ったのに一向に終わらない草抜き。
スタッフが“終わり!”って言うまで終わらんのかこれ。なんやかんや楽しそうにしてるし、
なんかもはやかわいいなーなんてスタッフで話していました。
全然ダウンの指示を聞かないプレイヤー。発狂しそうになりながり指示をする萌恵ちゃん。
何度言っても氷の袋をどうしたらいいかわからないプレイやー。もうそこ置いといてっていうトレーナー。
ボールケアをしてくれないプレイヤー。ひっつきむしだらけになりながら探し続けるまゆこ、これからも負けずに頑張ってね。
全然部費を払わないプレイヤー。代わりに怒ってくれる2回生スタッフ、頼もしかったありがとう。
綴りながら色々振り返りましたが、最後に思い出すのはそんな普通の日常です。なんか全くスタッフの指示を聞かないプレイやーみたいになっちゃいましたが、そんなことはないです。
そして最後に、
一番感謝をつたえたいのは、同期であるもえちゃんです。
似ている性格というのもあって、お互い特に多くを話さない二人でした。
そんな中、同期がたくさんやめてしまった後、練習試合の帰りの電車でたくさん話し合ったときのことはとても鮮明に覚えています。多くは話さない二人ですが、一番長い時間を一緒に過ごして、もえちゃんの思ってることはなんとなくわかるし、私の考えてることもわかってるんだろうな、と思っていました。
もえちゃんはちっちゃいけれど、背中はとても大きいです。同期でありながら、その背中をみて私自身成長した部分はたくさんあります。
私が常に上を見て頑張れたのも、今のスタッフチームがあるのも、もえちゃんのおかげです。
本当にありがとう。
色々振り返りましたが、
私達が引退した直後、たくさんの不安を抱えながらも、大きな希望と可能性をもつ後輩の姿を見て、1年後どんな姿になっているのかなととても楽しみになりました。
この4年間で本当に濃い時間を過ごして、4年前は想像もしていないような、何にも代えられない経験がたくさんできました。
最後の試合、ベンチにいて一緒に戦えたこと、皆んなと喜びを分かち合えたこと、本当に嬉しく思います。
かけがえのない4年間を過ごせました。
同期、先輩後輩、OBGの方々、保護者、ラクロス部として活動する上で支えてくれた全ての方々、本当にありがとうございました。
最後まで読んでいただきありがとうごさいました。
男子ラクロス部のさらなる発展を心から願っています。
30期 MG 大田柚子葉
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