二部昇格したことに気づいたのは、観客やベンチメンバーの叫び声が聞こえてからだった。
それから何回もイメージしてきた通り、グラウンド中央に走っていって...
なんか水かけられたり飛び跳ねたりしたけど
具体的にどうするのか打ち合わせしてなくて、
みんなで向かい合って叫びながら
「これって合ってる?」
みたいな感じになったのを覚えてるし、かなり面白かったな。笑
そして整列の時から涙が止まらなかった。
相手ベンチ、オフィシャルに挨拶して、最後のエール
今シーズンのリーグ戦、みんなで勝ってするエールが本当に楽しかったなー
そして観客の方々に挨拶。
もう涙でぐちゃぐちゃでした。笑
この一年間ずっと思い描き、想像していた
「最後にどんな挨拶をしたいか、どんな終わり方がいいか」
試合当日もずっと考えてたのに、それらも全部忘れていつも通りのアドリブクオリティ、しかも号泣してまさかの土下座
でもみんなから評価が高かったので良しとします。
いっぱい来てくれた人と話して、後輩からお花を貰って胴上げまでしてもらえて。
本当に人生で一番最高の経験になりました。
電車で一人になった時はまだ、引退の実感というよりは「2部昇格出来たんや俺ら」という安堵。珍しくイヤホンで音楽を聴く事もなく、本当に落ち着いてました。
でもそこから風呂入って宴会行って、みんなとバカ騒ぎ。
カラオケでマツケンサンバ踊ったり、網代さんのお世話をしたり色々あった。
最後、京阪で萌恵ちゃんと別れてからドッと来た
引退した実感
そこからいつもみたいに
ビデオ見て反省しようとしたり
お風呂入る前に壁行く準備したり
インスタでラクロスの動画見たり
明日月曜やから4時起きやんやばいって焦ったり
するけど全部、もうしなくてよくて
悲しいとか寂しいとか、そういう感情なのかよくわからないけど
まだ慣れてません。なんだか切ないです...
めっちゃ長い前置きが終わりました。
24 BLUE BLAZEを率いてきました、主将の中島優人です。いわゆるなかじって奴です。
まず改めて、日頃より多大なるご支援とご声援をいただいているOB、OGの皆様、保護者の皆様、学校関係者の皆様、そのほか多くの関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
無事2部昇格を果たし主将の任を終えた今、思うことをつらつらと書かせていただきます。どうかお付き合いください。
①24BLUE BLAZEの成長と俺
②4勝1敗、2部昇格
③みんなへ
①24BLUE BLAZEの成長と俺
一年前、2部昇格を逃した俺たち23BLUE BLAZEはリーグ首位の京都産業大学に5-3で敗れた。きっと絶対に落とせない桃山学院に惜しくも負けてしまって、入れ替え戦に出れなかったことの方が印象深い人が多い。
でも俺にとっては、この京都産業戦の方が圧倒的に悔しかった。
そして主将として歩み始めるきっかけを作ってくれた重要な試合だった。
まず23シーズンはつま恋で全敗。数少なかった練習試合もほとんど敗北。
公式戦もまともな勝利はほとんど無かった気がする。
そして何よりも毎回の練習で「このチーム強くなっていってるな」と感じたことが、手応えを得たことが一度も無かったかもしれない。
そもそもあの時「勝たないといけない」とか、「絶対に2部昇格したい」と思ってたやつが何人いた?どれだけのやつが俺たちの可能性を信じることが出来ていた?
チームという概念が存在しなかった。
「ただ楽しくラクロスしてるだけ」
そんなラクロスサークルが勝てるわけもなかった。
同期が多い追手門学院に負けてしまい、格下だと舐めていた桃山学院にも惜敗。
確かに悔しかったけど、2部昇格の可能性が潰えて初めて感じた。
「俺たちは勿体無いシーズンを過ごしたんだ」と
(京産戦後。負けたにしても顔が死んでる。笑)
今これを読んでいる全ての人に問いたい。
あなたは今所属しているその集団で、何の為に活動していますか?何の為にラクロスしていますか?
つまり、ラクロス人生で何を達成しようとしていますか?
楽しいだけならサークルでいいやん。勝ちたい、昇格したい、優勝したい?
じゃあそれ出来なければあなた、死ぬんですか?
もし絶対的な覚悟、使命感、目的意識が無いのに「上手くなりたい」「勝ちたい」「昇格したい」と言っているのであれば、立ち止まって考えてください。
そして少なくとも23シーズンまでのBLUE BLAZEは、そういう強い覚悟をもった戦士の集まりでは無かった。
俺は副主将としての強い重圧も2個上の颯馬さん、聡朋さん、優佳さんが追いかけた「2部昇格」を絶対に達成しないといけないという使命感を感じていなかった。3回生の俺ですら感じていなかったのに、チーム全体に「絶対に2部昇格しないといけない」という強い思いがあったのか?
そんなチームが、圧倒的な強さを見せていた京都産業大学に3-5。
いやめっちゃ惜しいやん。
でも自分は試合に出れなかった。
最初から最後までベンチでただ、一個下の琳太郎がえぐいセーブし続けるのを眺めていた。(でもこの日の琳太郎はちょっとエグかった)
本当に悔しかった。
試合後の集合でDFコーチの聡朋さんが言った
「今日出られなかった人は、コーチに信頼されるような上手くて実力のある選手になってくれ」
という言葉が今でも忘れられない。
悔しくて悔しくて仕方なくて、泣きながら1人で鶴見緑地から帰った。
そのあとは家に帰ってご飯食べたらすぐに壁に行って、1時半くらいに眠たくなって家に帰った気がする。
じゃあ今日試合出てなかったやつは偉く無いの?
今日ベンチで試合を見てただけの俺は価値が無かった。
キャプテンなのに、自分は何も貢献出来てなかった、だから負けた。
もし完全な実力主義のチームなら、全くもってその通り。試合に出て活躍する選手が上手くて強ければ、勝てればそれでいい。勿論勝つ為には大切な軸の一つ。
でも俺は自分の一年間の努力とか、自分たちがやってきたことを否定したくなかった。
人知れず3部残留して誰にも認めてもらえなかったことが悔しかった。
だからこそベンチメンバーも、スタッフもコーチも、観客まで、全員が役割を手に入れたい。チームという集団の勝利に対して、全員が役に立ったと心から認められる素敵なチームになりたいと思った。
そうであればもっと強くなれた、もっと勝てた。自分たちの可能性を潰したのは紛れもなく、副主将としてチームを良い方向に持っていけなかった自分自身だった。
そんなことばっかり考えてかなり辛くて、もがき続けてたところに転機が訪れた。
それが23日体、23同志社との出会いだった。
1部残留した前年と打って変わって破竹の勢いで勝ち続ける。全員が誰かのHEROになり、自分たちの勝利を分かち合える仲間を増やす、しかも良い試合ばっかり。そんなチームが23日体。
3部降格から2年で1部に返り咲いて、勢いそのままどんどん勝っていく。しかも2回生も多く出場してて、全員が「今年の同志社は違う、一体感を持ってる」と自負している。そんなチームが23同志社。
ブログに書いていることが本当ならすごすぎるぞこれは。どうしたらこんなチームが出来上がるんや?上手いから?強いから?勝って勢いにノッてるから?
気になって仕方なくて沢山ブログを読み漁った。23日体が全国の下回生向けに開いていたセミナーにも参加して質問した。(このとき唯翔が質問したのを今でも覚えてる。当時2回生やったのにお前はすごいよ)
実際に全学決勝では応援に入れてもらえた。同志社も、準決勝も決勝も応援席に近いところで観戦した。
そしたら応援の一回生とかBチームのメンバーとか、ほとんど全員がやばいくらい叫んでる。ベンチの控えとかスタッフもずっと叫んでる。
みんなが一つになって、本気でラクロスしてる!
めっちゃ良いチームやなって思った。
結果的にそこで得られたものの全てが、俺の原点になった。主将、学連執行部、FPJ、24シーズンに何だって全て「リーダー」をやってきた自分の活動の意義、考えはこの時獲得したものだ。
要は「勝つに相応しいチームになること」
それ即ち「組織として強い」
これはラクロスの技術レベルとはまた別の話。
自分たちの可能性を信じること
自分たちの存在を認め合えていること
自分たちの勝利に絶対的な使命感を抱いていること
周りから信頼される行動を取っていること
組織、またそのメンバーの精神性とそれの強さ
それを兼ね備えた集団が「強いチーム」なんだとそこで気づけた。
そこからは地獄(今となれば最高の青春)の始まりだった。
ドラッカーを読み、父や頼れる先輩に沢山相談し、学生幹部にめちゃくちゃ伝える。みんなにも考えてもらってたと思うけど、それ以上に自分が突っ走ってめちゃくちゃ語り続けた。
「俺たちは2部昇格しなあかん!その可能性を秘めているし、俺たちがリーグ全勝優勝、圧倒的2部昇格することは関西ラクロス全体の構造を変えるほどのインパクトがあるんや!
その為にも信頼し合える仲間になりたい!」(いきなりで多分クソうざかった)
最初は秋本さんにも厳しく、やや冷静な姿勢で距離を取られていたような気がします。単年でチームをガラッと変えること、厳しい挑戦をしようとしていることの難しさを理解した上でのHCとしての素晴らしいバランスだったと思います。(でもこの時は心の中でちくしょうと思ってました笑)
でも徐々にコーチにも賛同してもらえて。1年目はダメだしされ続けたチーム方針も、全く反対されず。逆にこのまま俺らの案で突っ走ってしまって大丈夫なんかって心配になった。
そしてこの24BLUE BLAZEの黎明期に、口下手やけど超熱いKUL最強世代のDFコーチ、ヘッセさんと出会うことに。OFにもHELPに入って最強になった網代さんが新たにコーチに加わり、颯馬さんと2人体制に。
そこにプレー面で本当に頼もしいOFリーダーの唯翔、DFリーダーの真名世。
さらには俺のビジョンに共感してくれて、スタッフ組織に変革を起こそうと情熱を燃やしてくれたSTリーダーの萌恵ちゃん。
ここから本当の意味でこの組織の成長を支えていたのは俺のパッションではなく、このコーチ陣とリーダーの活躍だった。
めちゃくちゃ練習試合を増やした。開幕前の試合経験値は前年度比で3倍強。毎週夜の幹部ミーティングで振り返りして、次の試合のテーマを考えて、それに沿う練習を組んで。
これが本当にきつかった。毎回秋本さんに厳しい指摘を受けて大和はノイローゼになった。
真名世は髪の毛が抜けた。萌恵ちゃんは顔が白くなり、唯翔は顔が黒くなった。
俺はみんなの為にニコニコしてた^ ^
しかしそういった新しい取り組みの成果が徐々に現れてきたのは3月、KANSAI LACROSSE OPENの桃山学院戦だ。
因縁の相手である桃山学院にハーフゲームで7-3。
前半はシーソーゲームでなかなか点差は広がらなかったけど、後半にライドやブレークから大量得点。終わってみればダブルスコアの完全勝利となった。
因縁の相手に対して絶対にリベンジすること、ここで勝たなきゃ意味がないこと。
そういう意識をチーム全員から感じた。
そこから新歓試合でも着実に勝利やいい結果を重ね、5月の交流戦vs甲南大学に向けて順調にチームは成長していった。
そんな中で自分とチームの距離感が掴みきれてなかった。しつこく怒ることだって多かったし、雰囲気が良く無い日の練習でもっとダメになっちゃうようなキャプテンやっちゃって。パッションの空回り。
おまけにキャプテンとして圧倒的な技術をもって、チームに貢献することができなかった。
結果的に交流戦で甲南に勝利を収めたのも束の間、公立大に負けてちょっと低迷期に。甲南戦だってもっと点差つけれても良かったのにという反省と不完全燃焼感が少し。
つま恋でなかなか勝ちきれてない2日目の夜、コーチをしてくれたワタソウさんとミーティングしていた時に言われた
「パッションだけじゃ勝てないよ」
という言葉がこの頃ずっと引っかかって頭から離れなくなった。
そのせいでミスが続けば「そんなんで勝てるわけないって!」「ミスったら意味無いやん!」とか言って散々な感じ。みんな俺の声は全く聞いてくれなくなって、さらにマイナス発言がどんどん大きくなってしまう。
こんなことがしたかった訳じゃない、俺らしくない、でもどうすれば良いか分からない。
楽しくなかったし、かなりキツかった時期。
でも6月にあえて振り切って、戦術や技術の成長を主将として意識することはもうやめた。自分の最大の武器は声だった。そんな俺がネガティブな方向に進んだらチーム全体がネガティブになってしまう。
結果は焦らなくてもいい、大事なことはチームのみんなが楽しく幸せにラクロスして、尚且つ勝てるようなチームとしての成長を願うこと。そういう声かけだけを出来る限り頑張ろう。
今振り返ってみて、ここで主将としての役割を調節してチームと関われるようになったのは、間違いなく技術面やチームのラクロスレベルの成長を支えてくれるコーチ陣、唯翔、真名世、萌恵ちゃんの存在が大きかった気がします。
本当にみんな、ありがとう。
ほんまにそこからはダメなことはダメって言ってきたけど、その時々で出来る限りポジティブに考えてそれを伝えられた。そのおかげかな、あんまり思い詰めたり悩んだりした記憶がほとんど無い。
そんな停滞期間の5,6月を経て7月、四つ巴で全勝した時は最高やった!その後上位チームとの練習試合でいい結果を得られることが多かったし、リーグ直前の同志社B戦は10-2で圧倒的大勝利!
夏からは本当に最高のチームが出来上がっていった気がします。
これは勿論俺が主将としてやってきたリーダーシップ的ないじられ?声、強度、エンジョイって叫び続けたり?みんなに練習中も前後もダル絡みしたり?そういうこともあるかもしれない。そしてラクロスのレベルを引き上げてくれたコーチ陣とリーダーの頑張りもあるかもしれない。
でも何よりも部員みんなの個人的成長が、このチームを強くしたと思う。
(挨拶、清潔、パッション)
②4勝1敗、2部昇格
みんな、本当にありがとう。
まずはこんなにも強くてカッコよくていつもふざけてて可愛くて、ラクロスバカだらけのチームの主将を出来て本当に良かった。沢山迷惑かけたしウザかったと思うし、信頼に足るキャプテンであり続けたとは思ってない。それでもいつも愛ある(かは分からないけど)いじりをしてくれて、嬉しかったです。
そしてこのチームの全員が、一生懸命で楽しいラクロスを体現してくれた。感謝しかありません。
俺は、新チーム始動時に誰かがボソッと言った
「今日練習に来て良かった、楽しかった」って言葉が今でも頭を離れへん。
みんなの笑顔や喜ぶ声がモチベーションでした。
でも俺がチームを変えたんじゃ無い。
みんながこのチームを変えた。
勿論ダメダメな練習もあった。声全く出さへんわ、マイナス発言多いわ。セット間ダラダラしすぎて意味無い時間がどんどん過ぎていくし、グラボ寄らんしトランジション皆無やし。
でも、
誰も声出してない練習
誰もセット間走ってない練習
誰もグラボ寄ってない練習
誰もトランジション良く無い練習
こういうのはほとんど無くなった。実際今始動してる25BLUE BLAZEの練習動画見てると、ほんまに楽しそう。でもこれ、ちょうど1年半前くらいの23シーズン途中の練習とか見てみるとヤバいで…
やる気を感じるメンバーが居ない、あとみんな服装がほんまにダサい。笑
でもこういうことって、俺が言い続けるだけじゃ何も変わらない。新チーム発足時、1年前もそんなに良くはなってないからね。でも徐々にチームにそういう文化が形成されて来てるのかな。誰かがやりはじめると、それが浸透していく。
俺がやったことなんて、せいぜいゴーリーで余ってる体力でずっと声出してただけ。
みんなが成長したからこのチームは強いチームになって、目標を達成した。
思い出のラストシーズンのリーグ戦。
俺にとって一番印象深くて、もう一度経験したい試合は、神戸学院戦。
神戸学院に第4Qラスト39秒で2点取られて逆転され、4-5で惜敗。
恐らく今年の3部リーグ最大の大番狂わせ。
試合後にみんなはめちゃくちゃ落ち込んで悔しがって、どうしようも無いくらい凹んでた。
コーチもスタッフも、あの時はほんまに生気を感じませんでした。笑
でも俺はこの神戸学院戦が1番ハラハラして楽しかったし、最高の試合だったと思う。
その理由は、チームが一つになって試合に全力で臨んでいたから。
かなり手強いチームだったから苦戦したし、どんな時もベンチのみんなは全力で叫んでいた。点が入ったら愁馬と土岐と抱き合って大喜びしたし、4点目の夢翔の得点の時には真祐子ちゃんは「やばいもう泣きそう〜」って言ってたよね。笑
でも結果的に負けた。
勿論ゲームメイクに大きな問題があると感じたから反省もした。でもみんなと違って、そもそも俺はそんなに「神学は楽勝」だと思ってなかった。「あーやっぱ強いな」って思った。
直前のミーティングで「リーグ戦には魔物がいる、明日はその魔物に飲まれないように」と言ったが、その通りの結果になってしまったことは少し反省している。笑
でもあの情けない結果に終わった桃山学院戦とは違う。俺たちは全力で戦ったし相手も全力で戦った。その結果相手が俺たちを上回り、劇的な大逆転を起こされた。
あの試合は俺の経験してきた試合でトップクラスで良い試合だった。
全体集合で落ち込んでるみんなに言った。
「神戸学院に負けたからって俺たちのシーズンが終わったわけでは無い。終わったみたいな顔すんな!俺たちの可能性が否定された訳ではない、絶対に2部昇格しよう。次勝つことだけを考えよう!」
本当にああいう試合を経験しチームで一体感を得ることが出来て、俺は心の中で「あー勝てるな今年」って確信した。
負けるならほんま、ああいう試合やねん。
こういうドラマみたいな良い試合が出来るほど素敵なチームになれたんだ。
全力で戦って良い負け方ができるチームになれて良かった。
あの後ケロッとして練習来るやつも結構引きずってたやつも居て。
でも結果的にみんながあの敗北を深く胸に刻んだからこそ生まれた、のちの三連勝。
龍谷戦も大教戦も入れ替え戦も最少失点、大量得点。
ほんまに凄いよ俺たち。
もう1試合ずつレビューしてたらキリが無いから、振り返るのは神学戦だけ。
ほんまに全部良かった。7月以降は良く無い試合がほとんど無かったと思うし、特にリーグ戦はどれも甲乙つけ難い。入れ替え戦はほんまに最高やったね。
でも俺にとってこのチームのキャプテンをしていて良かった、このチームでラクロスが出来て良かった、みんなと出会えて良かったと思えた最高の試合のひとつは神戸学院戦かなと今になって振り返る。
本当に素晴らしい可能性を秘めている最高のチームでした。
着実にラクロスのレベルを上げてくれて、尚且つ中島のパッションにも付いてきて、それを運営や指導面に落とし込んで最高のチームを作ってくれたコーチ
散々色んな辛い経験をしてきて、ラクロスのレベルでチームを牽引することは出来なかったけど、チームの精神的支柱になった4回生
普段アホなことしかしてなさ過ぎて行く先が思いやられるけど、ラクロスには熱心で一致団結してこのチームを引っ張ってくれた3回生
そんな1個上の先輩に悩まされながらチームの変革に食らいついて、なんとかここまでチームを支えてくれて、シャイやけど間違いなく来年爆発することが期待できる2回生
少ない人数でも全力で俺ら上回生を応援してくれて、真面目な子ばかりやけどこれからの可能性に満ちててキラキラ輝いてる1回生
今までやってこなかったことに沢山チャレンジして、プレイヤーとコーチの要求にも高いレベルで応えてくれて、このチームの基準を押し上げてくれた素晴らしいスタッフ
このチームの全員がMVPです。
入れ替え戦では全員が全力で2部昇格を目指したし、全員がその喜びを存分に噛み締めていた。
そういう姿に感動した人たちが、あの試合を見てくれて俺たちを応援してくれて、あんなにも素晴らしい景色が見れた。
最高のチームやった!
結局俺は
試合に出て活躍することでも
いっぱいセーブすることでも
ベスト10に選ばれることでもなく
このチームのみんなと最高の試合をして、みんなを幸せにすること
それが目標、モチベーションであり、やりたいことだったのかもしれません。
この1年間の思い出は、俺の人生の宝物になりました。
改めてみんなありがとう。
③みんなへ
両親へ
今まで俺を何不自由なく育ててくれてありがとう。
ひょんなことからラクロス部に入って、浪人したのに一年留年して、主将だけじゃ無く二人からしたらよく分かんない学生連盟の仕事ばっかりして、いっぱい心配と迷惑をかけてごめん。寝坊した時、親父が緊急で駅まで送ってくれるのもマジで助かってました、ありがとう。
でもこの四年間、特に最後の一年で得られた経験は他のどんな選択肢を選んで大学生活を送っても得られなかったと思う。
俺の今までの人生は全部中途半端で、何かに本気で取り組んだことはほとんど無くて。そんな俺が初めて人の上に立って何かを目指して、一生懸命努力して、目標を達成することが出来ました。
これからは勉強も頑張るし、色んな形で親孝行して恩返ししていきます。
秋本さんへ
僕の人生を変えてくれて、ありがとうございました。
四年前、汚い部室で僕たち1回生にノートパソコンで資料を見せてくれて、ラクロスのことをいっぱい教えてくれて、僕に夢を見せてくれてありがとうございました。
ラクロス部に入って良かったです。
秋本さんが最初に仰った計画からは随分遠回りをしてしまい、結果が出るまで時間がかかってしまいました。でもきっと来年のチームなら史上最高順位である「関西ベスト10」を飛び越えて、一部昇格を達成してくれると信じています。
僕は秋本さんが前の大学でのコーチ時代の思い出、経験してきた最高の試合の話をする度に悔しかったです。20年以上前のサマー優勝の話をまるでタイムスリップしたかのように語る秋本さんを見て、絶対に2部昇格したいなと強く思いました。そしてこの人の人生最高のシーズンを塗り替えようと、本気で思ってました。
工繊ラクロスの進化はまだまだ終わりません。しかし最後のシーズンに、秋本さんに結果で恩を返すことが出来て、胴上げ出来て本当に嬉しかったです。
今まで四年間お世話になりました、本当にありがとうございました。後は頼みます。
アシスタントコーチへ
颯馬さん、網代さん、ヘッセさんには本当にお世話になりました。ありがとうございました。
このチームが強くなったのは、間違いなく3人の技術サポートとマネジメントのおかげです。ゴーリーであり、主将としてプレーで引っ張ることがあまり無かった僕にとって3人は頼りになる存在でした。
ヘッセさんには運営面でも大変お世話になりました。京大と比べてかなり基準が低いチームのレベルに対応するのに大変苦労されたと思います。またいつもだる絡みに付き合ってくれて、京大ラクロスの話を沢山聞かせてくれてありがとうございました。東京に行った時は飲みに誘います。
颯馬さんはチームの全員に分け隔てなく優しく、時に厳しく接してくれて、チームを動かす上で本当に助かりました。颯馬さんみたいな頼れる主将にはなれなかったと思うんですが、2年前悔し涙を飲んだ僕の代でリベンジし、結果で恩を返すことができて本当に良かったです。それはそうと、社会人チームに一緒に入りませんか?
網代さんには2年近くの間新歓や男女ラク交流など、多岐にわたってお世話になりました。案外最後のシーズンの方があまり話すことが少なかったですね。でもコーチングやマネジメントに関して相談に乗ってくれて、あとうるさい奴2号みたいな役も引き受けてくれてありがとうございました。来年のOB戦に向けてシュー練して調整しましょう。
同期へ
今までありがとう。
去年までは昔の辛かった話をすることが多かったし、「あいつがまだ部活に居ればなあ」っていう会話もあったね。
でも残ったこの6人で送った最後のシーズン、この1年間が最も印象深いし、もう今となっては昔なんかどうでもいい!それくらい楽しかった。
別にみんなと濃密な時間を過ごしたとは思ってない。シャイであんまり自分のことを大っぴらに喋らない、グラウンドにも残らない、発言が多いわけじゃない4回生のみんな。それでも色んな苦悩を抱えながら、最後までやり抜こうと一緒に全力で戦ってくれた5人のことが大好きです。
特に真名世、萌恵ちゃんの2人には感謝してもしきれません。部の模範として常に考えながら行動し、みんなから信頼される頼もしいリーダーでした。本当2人とも何考えてるか分かんないことばっかやったけど、2人になら任せていいかと放っておくことが出来ました。
この四年間、一緒にラクロスしてくれてありがとう。
(3年前は20人くらい居たの、結構凄いよな...)
後輩へ
もう伝えたいことは書き尽くしたような気がする。笑
ほんまに一年間付いて来てくれたみんなのおかげで、2部昇格できました。
一年前に面談した時から、全員が人間としてとても強くなりました。明確に変わったことは、チームへの帰属意識が芽生えたこと。このチームを押し上げる為の行動、発言、意識が増えた。
みんなはこれまでのどの時代のBLUE BLAZEよりも強い。史上最強になる準備ができている状態、あとは1部昇格するだけです。
最強世代でありアホすぎて心配になる3回生を筆頭に、みんななら前人未踏の1部昇格を達成してくれると信じてる。気がかりなのは2回生も1回生も真面目で(ニック以外)シャイやから(ニック以外)、みんなが3回生に困り果ててしまうことくらいかな(ニック以外)。でも頼れる存在ばっかりで(ニックも)、安心して引退できます。
ただ一つだけ。今年の楽しくて強い「エンジョイラクロス」を忘れずに幸せにラクロスしてくれたらいいなと思います。
みんなのことを他の地球上の誰よりも応援しております。金に困ったら遠慮なく飯誘ってください。
がんばってね!
それから長い付き合いだった3回生から3人だけ、コメントさせてください。
愁馬へ
今までゴーリーアップしてくれてありがとう。
俺はゴーリーがべらぼうに好きじゃ無かったからあんまりシュー練に付き合ってあげられへんかったけど、かと言ってお前がピリピリしてることも多くて誘いにくかったのも事実です。
もう引退してるので、最強ゴーリー2人が居ないときは沢山使ってください。いっぱい当ててくれても良いよ
愁馬はリーグ戦直前に膝が悪くなっちゃって試合にも出られなくて、ずっと俺と一緒にベンチに居たな。笑 沢山苦労したと思うし、みんなが元気にラクロスしてどんどん勝ち星を上げていくのを見るのは、かなりキツかったやろうなと思う。
でもそういうしんどい時期に腐らずに出来ることをして、チームに最大限貢献してきた愁馬を、本当に尊敬します。愁馬の出す声、スカウティング、チーム一人一人への的確なアドバイスがチームの2部昇格を支えてました。
3回生の俺にはそれが出来なかった。リーグ期の愁馬の姿は、俺の目指してたチームの在り方そのものでした。ほんまにBest 10にIHがあったら絶対に愁馬が入るよ。笑
チームのことを俯瞰して見れる愁馬が今年色んな経験をして、来年爆発するのが楽しみで仕方ない。俺はお前を世代最強のATやと信じてるし今年撃てなかったシュートも、抜くことができなかった1on1も、来年全部見れるのが本当に楽しみ。これからも応援しているよ。
あと何気に1番仲良いとも思ってるから、また飲みにでも誘ってね。
最後に一緒に試合に出られてほんまに嬉しかったです。またいつか一緒にラクロスしよう。
琳太郎へ
まずはこのチームのゴールを守り切ってくれてありがとう。そしてごめんね。
4回生で主将やのに試合に出ず、責任を背負わせてほんまに申し訳なかった。
正直に言えば去年は琳太郎にファーストゴーリーを取られて悔しかったし、疎ましいと思ってました。でもこの一年間、あまりに世話のかかる中野と3人で一緒に切磋琢磨してきて、ともに成長できてほんまに良かった。
俺は琳太郎が入部してくれたことで、抜かされたくないと2回生からラクロスを頑張ることができた。そこからずっとライバルやと、俺は勝手に思ってたよ。笑
俺は琳太郎が関西で一番上手いと、本気で思ってる!そんな琳太郎が俺の思いも背負ってゴールを守ってくれてほんまに嬉しかったし、琳太郎に任せたいなと思えました。
あと琳太郎はプレーが上手いだけでなく、チームで大切にしてることを沢山声に出してくれて、ダメなことをしっかり指摘できる人間としての強さもあるよね。しんどい時にチームに必要な言葉を一緒に出してくれる、常に真剣でラクロス、チームに取り組んでいる。
そういう琳太郎の良さに、主将としていつも助かってました。ありがとう。
俺が1番参考にしたゴーリーはドレークポーターでもジャックコンキャノンでも無く、琳太郎でした!これからも琳太郎のことを1番応援してます。
またクロスいつでも編むよ。京都二郎行くぞー!中野のお世話も頑張ってね...
(重そう。そして中野も頑張れよ)
大和へ
まずは副主将を引き受けてくれてやり通してくれて、ありがとう。お疲れ様。
あとこの半年くらい、幹部ミーティングで俺の代わりにチームの反省言ってくれてありがとう(俺はゴーリーで忙しかったもん)。
そして主将就任(地獄の始まり)おめでとう。笑
イケメンで最高に上手くて、爽やかで優しくて、ほんまに俺とはタイプが全くちゃうから、どんな風にチームを纏めるんか楽しみです。
よく大和は「やっぱナカジさん凄いわ」って言ってたと思うけど、大和には大和にしか出来ないやり方がきっとある。工繊史上初の1部に上げるキャプテンに、大和ならなれるよ。
大丈夫、そんな弱い漢を俺が副主将に据えたりはしない。
俺にとって数少ない対等に話せる相手が大和でした。
チームのその時々の状況、練習の雰囲気の微妙な変化、そういったことを何も気にせず相談できて、アホなりに一生懸命考えてくれて。
優柔不断な大和が俺に明確な答え、意見を出してくれた事は少ない。でも曖昧になっても色んな意見をしっかり拾い上げて、みんなのことを見捨てない優しさもあるよね。
上手くいかないときにチームを信じることが出来ず、「多分変わらんかも」って諦めてしまいそうになる俺にとって、大和の優しさと人を信じる力は羨ましかったです。
大和は優しい、みんなの縁の下の力持ちになれると思う。俺とはタイプが違うと思うから、「ナカジさんみたいにまとめられへん」なんて思わなくていい。ただ真っ直ぐ一人一人と向き合って、大和の答えを出して下さい。そうすればチームは必ず好転すると思うよ。
困ったらいつでも相談しに来い!二郎なら連れてってあげる。
BLUE BLAZEの未来は大和にかかってます。俺が2部に上げたこのチームの可能性をさらに大きくして、来年1部に上げてね。
いつでも大和のことを応援しています。頑張ってください。
(まさかの大和、写真無し...)
④最後に
もう少しだけお付き合いください。笑
このチームはまだまだ発展途上です。
来年の戦力は4回生が9人、3回生が8人、2回生が7人。
今年の主力は全員残っています。マジでストレートで1部上がると信じてるし、みんななら来年関西ラクロスに革命を起こせると本気で信じています!
でも2部はそんなに甘い世界でもない。俺たちと戦ってきた神戸学院が接戦をモノにしてようやく上がれたし、ライバルである龍谷も惜しくも昇格できなかった。そんな下入れ替えの下位チームと2部上位層にも明確な差があるし、さらに2部と1部にはもっと大きな差がある。京産と甲南も惜しいところまで行ったけど結局昇格することはできなかった。
その1部との距離感も、2部のレベル感も俺たちはまだ知らない。
そう、俺たちBLUE BLAZEは未だスタートラインに立ったばかり。
何人もの過去の戦士たちが挑戦し敗れ、3部に引きずり下ろされてきた舞台。
それが2部リーグ
でも今までのBLUE BLAZEとは明らかに違う。
今年変革を起こしたこのチームは、関西2部で最大の可能性を秘めたチャレンジャー。
各チームの皆さん、スカウティングはお早めに。
特に#22には要注意です。
そしてこのチームの変革を支えてくれた多くの方々に改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
日頃より私たちの活動を温かく見守っていただいているOB、OGや保護者の方々に始まり、二日間に渡ってクリニックを開いて下さった細梅さん、つま恋でお世話になった20武蔵の久保谷さんや23日体の渡邊さん、テーピング講習を開いてくださった岩長さん、セミナーを開いてくださった立教女子の壮さんなど、他にもここには書き尽くせないほどの沢山の方々のおかげでこのチームの変革は達成できました。
また僕個人としては学生連盟執行部の仲間や協会の方々をはじめFPJスペシャリスト(?)の國松さん、日体Impact Team HCの井村さん、株式会社JHTの井上さんや翔太さん、関西審判部の方々、沢山の他チームのコーチさんにお世話になりました。
「なかじのチームは、京工繊は今年どうなの」とお声をかけていただき、沢山相談に乗っていただき、勉強させていただきました。
今年一年はラクロスファミリーの温かさに支えられてここまで辿り着きました、本当にありがとうございました。
様々な人たちの期待や想いも背負って、BLUE BLAZEはもっと進化を続けなければなりません。後輩たちには必ず1部昇格を達成して欲しいと強く願うと同時に、僕自身も支える側としてこのチームの更なる発展に貢献するOBになりたいと思います。
そして何より自分自身も歩みを止めることなく、ラクロスコミュニティから受けたこの恩を返せるよう、今後も広く関西ラクロスに関わって行けたらなと強く思います。クラブリーグでもラクロスを続けるか、コーチ業を始めるか、どんな形でラクロスに関わるかはまだ考えていません。
しかしながらまたいつかBLUE BLAZEやお世話になった沢山の方々、他のチームの友人とどこかでラクロスができたらいいなと思います。
これにて引退ブログは終わり。
考えがまとまらず長すぎる引退ブログとなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
そして引き続き、成長を続け新たな世界へと突き進んでいく京都工芸繊維大学男子ラクロス部BLUE BLAZEに、変わらぬご支援とご声援を宜しくお願いします。
未熟な主将でしたが、今まで関わっていただいた全てのラクロスファミリーに感謝します。
ありがとうございました。
BELIEVE.
30期 G 中島優人
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