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執筆者の写真null 京都工芸繊維大学 男子ラクロス部

引退ブログ ー北村輝太ー

4年間の歩み


4回生ATの北村輝太です。


まず始めに、まずはOB,OGの方々、ご家族、京都工芸繊維大学男子ラクロス部関係者の皆様、日頃から多大なるご支援、ご声援を頂き誠にありがとうございます。

引退ブログということで、この4年間を振り返り想いを綴ろうと思います。



約4年前、自分がやっとの思いで合格した工繊大応用化学課程。


入学する前に工繊大は学業で忙しいとか厳しいという情報を口コミ等で得ていたり、大学では何かしらのサークルに入って、学業を頑張りながら気長に過ごそうと考えていたので部活に入る気なんてさらさらなかった。


そんな気分で大学に入学し、入学後初めのイベントである新歓に何気なく足を運んだ。


4月の春の季節、体育館の前に桜が咲いているのが綺麗だな~と思って歩いてたその先には、見たことない網のついた棒でキャッチボールしている人たちを目にした。

近くにいた、えんじ色のパーカーを着た先輩にグラウンドに連れていかれ、実際にパスキャッチを体験することになった。


僕は小学校3年生から6年間野球、高校3年間テニスをやっていたのもあり、最初からパスキャッチも他の人より上手かったし、ショットも人並みより速かったからその分先輩たちに褒められ嬉しくなりラクロス体験会にどんどん行くようになった。

ショットコンテストでもスピードで負けるのが悔しくて夜遅くまで残って競い合っていたこともあった。



ある体験会の終了後、先輩一人とよく体験会に一緒に行ってた同じ課程の涼太の3人で一乗寺のラーメンを食べに行った。新歓で初めて先輩に奢ってもらった。


その帰り道、ラクロス部入部第一号の涼太からラクロスやろうよ!と、その他猛プッシュを受け、次の体験会では入部届を出して入部者第二号として先輩たちに大歓迎された。


めちゃめちゃ歓迎されるのは嬉しかったけど、正直部活に入ってこの先勉強もやっていかないといけないし、自分がやりたいことに使う時間も制限されてしまうのではないかと不安な気持ちは残っていた。


そんな気持ちで5月を越え、工繊大男子ラクロス部一回生として部活動に参加するようになった。


最初の頃はパスキャとショットしか頭になかったけど、OF,DFはどういう動きをしたら良いとか、スペースの概念などラクロス特有の動きを理解しようと頑張っていた。




そんなこんなで練習を重ね、一回生初の公式戦のサマーステージを迎えることとなった。


この試合で自分がショットを決めることはできなかったが、普段自主練で右ジャンシューを練習していた涼太と、普段感情を表さない陽一郎がショットを決めた。


涼太は普段練習をしていたショットが決めれて僕自身大興奮したし、陽一郎に関してはショット後、雄叫びを上げていてこっちが泣きそうになった。



この瞬間初めてラクロスの魅力に気が付いた。



皆でパスをつないで、最後パスを託された人がゴールに向かって思いのままにクロスを振りかざす。そして、揺れるゴールネット。


この一連の流れが最高に興奮するものだった。



サマーを終え、今まで以上に練習に取り組むようになった。自主練も21時くらいまで残る日も増えてきた。




そして、次の本番ウインターステージを迎える。


このウィンターは自分の甘さと悔しさが残る大会だった。

自分はATとして出場した。


詳細には覚えてないが、グラボを拾ってなぜかゴーリーが居ないゴールに向かってワンバウンドでゴールの頭上を越え得点を逃したりと、味方からのパスを貰って最大のチャンスでゴールポストに当ててしまったり(一度ではなく何度か)と、あと一歩のところでゴールの喜びを得ることができなかった。


自分がもっとニアシューの練習をしておけば~とか、もっと状況判断して落ち着いていれば~とか、いろいろ後悔した。


一番悔しいというか無力感を感じたのは、ウィンター最終戦敗退後、秋本さんに皆に向かって言われた一言。



「すまないな、負けたのはすべて俺の責任だ…」と話された時であった。



初めてコーチという存在からこのような言葉を頂き、なぜか泣きそうになった。





負けたのは自分たちの努力不足であって、決してコーチにすべて責任が圧し掛かることではないからだ。



でも、秋本さんがそう思ってる以上そうなのかもしれない。



だからこの日から秋本さんが工繊大コーチをやってきたと思えるようチームの勝利に導くような選手になりたいと思うようになった。



(それもあって、最近勝った後の試合後で秋本さんが「今日もうまいお酒が飲めそうです」というたびに思わず笑みがこぼれてしまいます(笑))




そして、迎える2回生。


2回生からは上回生と練習が合同になり、経験したこともない痛いチェックを受けたり、戦術理解に不安があった僕は練習についていくので精一杯だった。


それでも、当時ATリーダーであった翔さんにATの動きやショット方法を教えてもらったり、練習中に動き方の指示をたくさんもらったりして、だんだんとATの動きを模倣できるようになっていた。




しかし、同年2月頃から新型コロナウイルスが流行したため、2回生の途中から9月まで部活で停止となった。


ラクロスをしない時間が増えて、同時にスマブラにはまって、ラクロスのモチベは下がっていった。正直ラクロス人生の2回生という空白ともいえる時間は一番後悔している。もっと壁打ちしたり、動画見たりしておけば、クロスワーク上がっていただろうし、戦術理解も深まっていただろう。




そんなこんなで部活が再開し、本来ならばリーグ戦が行われるところが特別試合という形で総当たり戦が開催されることが決定していた。


部活再開と同時期にミーティングが行われ、その時に当時の4回生の先輩たちからあるお言葉を頂いた。



「自分たちはずっと負けてきた世代で、最後は勝って終わりたいから、皆に協力してほしい」と。


あんなに上手かった4回生の先輩たちが勝ててないのは知らない事実で正直不思議だったのはあるけど、何よりも1回生のときから育担としてお世話になったけんごさんやちゅうじさん、そしてATリーダーとして引っ張ってくださった翔さんのためにもあと数か月頑張ろうと気合を入れ直せた。


結果的には最終戦負けてしまったけど、試合終了と同時に膝からくずれていく先輩、試合後落ち着いた後はやり切った顔をしている先輩の顔を見ると、ラクロスって人をこんな動かすんだと心からこのスポーツの素晴らしさを感じることができた。




何とかモチベを取り戻したまま、3回生となった。


当初はATが由良さん、のってさん、狩谷さんだったが、由良さんがMF転向となったのもあり、僕がスタメンとしてフル出場することになった。


また、クリースという得点に一番関わるポジションを任されたので次第に責任感も大きくなっていった。



そして迎えるリーグ戦。


僕はクリースのポジションを中心に出場した。


このリーグ戦において印象に残っていることは山ほどある。



vs合同戦での狩谷さんからの裏からのフィードを受けて得点。


vs流通科学大戦でのMFの由良さんからの中へのフィードを受けて得点。


クリア後のロングのだいきさんがハーフ駆け上がったあと、ゴール前への僕に出してくれてそのまま得点。


FOブレイクで、ポジション取り悪かったけど僕に出してくれて得点。


得点後、「こうたナイス!」と褒めてくれるかずきさん。



僕にとって数々の得点によって3年間お世話になった先輩たちへの恩返しができたと思っている。本当に決めれてよかったし、どの得点も今でも鮮明に覚えている。


僕を信じてくれた先輩たち本当にありがとうございます。感謝しています。




そして迎える4回生。



正直4回生になったとき、最終学年となった実感はすぐには湧かなかったし、何よりATリーダーとして後輩を引っ張っていけるかとてもとても不安だった。


自分の発言力に自信がなかったからだ。



結局ATリーダーという役職はその時活躍していた2回生に任してしまった。


この選択は自分にも後輩の2回生にもよくなかったんだと思う。



自分では受け入れていたつもりだったけど心のどこかで、ずっと引っかかっていたものがあった。



結局状況を自分から変えようとせず気持ちを引っ込めたままでいた。


自分がATリーダーとして引っ張りたい気持ちと、その自信のなさが全然嚙み合わないまま、5月まで過ぎていった。


迷惑かけた部員たち、幹部には申し訳ないと思っている。



そして、5月の初めの練習で年始めから違和感のあった右膝が重症化してしまった。

医師から右膝棚障害と診断された。




この時から練習はお休みし、6月中旬に手術を受け、リハビリ期間を経過して、練習再開できるときには7月になっていた。



以前の「リーグ戦に向けて」のブログにも書きましたが、けがで休んだ分を取り返さなくちゃいけないけど、院試勉強を進めないといけない、それでいっぱいいっぱいだった僕はぷつんと何かが切れてしまったような感覚になり何もやる気が起こらなくなってしまった。



部活も顔を出せなくなったし、その理由なんて後輩に伝えられる自信もなかった。




それでまた自分を追い込み軽い鬱になってしまった。




本当につらくて何もかも投げ出したかった。



それでも身近な人の支えでなんとか院試を乗り越え、その後は同回の4回生に励まされ、部活に顔を出せるようになった。


あの時は僕を見捨てないで受け入れてくれて本当にありがとう。



そんな4回生のためにも、ここまで付いてきてくれた後輩にも、冷静に状況判断してくれたコーチにも、あのとき励ましてくれた秋本さんにも、


そして、最初から最後まで応援してくれてる家族、そして、




たくさん苦しい思いをしてきた自分のためにも、入れ替え戦絶対に勝って喜びと達成感で泣こう。


勝てない相手ではないが、相手は2部で戦ってきたチーム。


侮らずに、挑戦者の気持ちで慢心しないように全力を尽くそう。


僕たちならできる。



長文で拙い文章でしたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。

入れ替え戦絶対に勝って2部の景色を見に行きます。引き続き応援の程よろしくお願い致します。



次は同回生MGのちかえちゃんです。あきともが僕のことをド天然とか言ってますが、ちかえちゃんは僕よりも天然だと思ってます。

人一倍人情深くて、仲間思いのちかえちゃんには色々助けられているし、よく笑ってくれるので一緒にいて楽しくなる存在です。いつもありがとう。


次のブログは明後日12/1に公開されます。皆さん、お楽しみに!



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